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作者:坂東太郎
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-02-25(overlap)
价格:¥650 原版
文库:overlap文库
丛书:10年ごしの引きニートを辞めて外出したら(3)
代购:lumagic.taobao.com
10年ごしの引きニートを辞めて外出したら 3 異世界でエルフに会いました 目次 序章 第1章 元引きニートのユージ、引きこもれなくなる 幕間 第2章 元引きニートのユージ、森をさまよう 第3章 元引きニートのユージ、引きこもれるようがんばる 第4章 元引きニートのユージ、旅に出る 終章 番外編1 リーゼ、憧れの稀人さんと大冒険をはじめる 番外編2 リーゼ、憧れのお兄ちゃんとお姉ちゃんと親友ができる 「ど、どうしようユージ兄、電気もガスも水道も使えなくて、ネットもダメで、それに、それに、謎バリアもなくなってて」  ゴブリンとオークの集落を討伐して、ユージの家と開拓地には平和が戻っていた。  開拓団には針子と木工職人たちのほかに、ミラベルの恋人で4級冒険者のイヴァン、コンビを組んでいた犬人族のエルヴェも加わり、開拓地に移り住んでいる。  人が増えて開拓は順調。  戦力が増えてユージたちの訓練も充実している。  ユージとヨーコは、そんな平和な日常を送っていた。  昨夜、家のライフラインの調子が悪くなるまでは。  今朝、電気とガスと水道とネットが、一切使えなくなるまでは。 「それに謎バリアもない……コレほんとどうするかなあ」 「ユージ兄、もしいまモンスターが襲ってきたら、私たち……」 「だ、大丈夫だよ、ヨーコちゃん。俺たちはゴブリンもオークも謎バリアなしで倒せたんだから」  ライフラインが通じなくなった後、ユージは外に出て謎バリアの有無を確かめた。  ユージが家の外から投げた小石は、ポトッと庭に落ちる。  これまでモンスターの襲来からユージたちを守ってきた謎バリアも、存在しなくなっていたのだ。  ヨーコが不安がるのも当然である。  そんなヨーコを励ますユージの言葉に、コタローがワンッ! と吠える。  だいじょうぶ、わたしがいるもの、いっしょにてきをころしましょ、と言わんばかりに。物騒な女である。獣なので。 「そ、そうよね、ユージ兄。コタローもいるし、みんなもいるんだし。私たちがしっかりしなくちゃ!」  パンパンと自分の頰を叩いて気合いを入れ直すヨーコ。  だが。 「ヨーコちゃん、こういう時は掲示板に相談しよう!」 「もう、ユージ兄ったら。だから、ネットも通じないんだって……」  入れ直した気合いは、ユージの一言でプシュッと抜けたようだ。  足下のコタローは呆れた目でユージを見つめる