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作者:鷲宮だいじん,Nardack
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-09(ASCII Media Works)
价格:¥610 原版
文库:电击文库
丛书:エルフ嫁と始める異世界領主生活(3)
代购:lumagic.taobao.com
エルフ嫁と始める異世界領主生活3 ―異世界に医者がいると思った? 残念!―  木枠と粘土で作られた、粗末な小屋の二階。その壁際に並んだ長椅子へ腰を下ろすと、足元から、熱気を含んだ芳ばしい香りが立ち昇った。 「いかがですかユウタ様。パン焼き竈の熱を利用した、我がリリガルドの『浴場』は」  薄いガウンのような浴衣を羽織ったアクセリアが、ちょこんと俺の隣に腰を下ろす。 「パン屋の二階をサウナにするとは、うまいこと考えたもんだよな~。なんかいい香りがするし、すっごくいいんじゃないか?」 「しばらく水不足で休業していたのですが、ユウタ様が近くに水路を引いてくださったおかげで、ようやく再開することができました。これもユウタ様のおかげです。うふふ」  言いながら、アクセリアはぐいぐい肩を寄せてくる。 「お、おい。熱いんだから、そんなに近付かなくてもいいだろ……」  わずかにはだけた襟元から、薄桃色に上気した胸がチラリと覗いた。  玉となった汗は、肌を滑って慎ましやかな胸の谷間へと吸い込まれていく。 「うふふ。よろしいではありませんか、今日は久しぶりのお休みなのですから」 「ま、まあ、このところずっと忙しかったからな……」  夏休みも残すところあと数日だし、こうやってのんびり過ごすのも悪くないかもしれない。 「それに……わたくし以前から、村の新婚夫婦が楽しそうに浴場に入っていくのを見て、とってもうらやましく思っていたのです。今日はわたくしたち夫婦で、仲良く浴場デートです♪」  剝きたての桃のような肌を震わせ、アクセリアがくすくす笑う。 「いや、デートって……」 「こんな素敵な旦那様を独り占めして、わたくし、いまとっても幸せです。ユウタ様はいかがですか?」 「あ、ああ。俺も幸せだよ……」 「まあ! うれしい! うふふふ!」  感極まったアクセリアが、火照った肌をピタリと寄せてきた。  うぐっ!  静まれ、俺のアサシンブレードよ……。  お互い浴衣を羽織っているとはいえ、薄布一枚隔てた先は裸なんだから、あんまり煽らないでほしいんだが……。 「それよりアクセリア、少し顔が赤くないか? もしかして、のぼせそうなんじゃ……」  過去に二回、お風呂でのぼせてるからな、この子は。 「大丈夫です。もしもの時にはユウタ様がいらっしゃいますので」 「いや、そういう問題じゃないだろ……」  何が嬉しいのか、アクセリアはニコニコ