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作者:手水鉢直樹,U35
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-09(ASCII Media Works)
价格:¥630 原版
文库:电击文库

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モテなさすぎた俺は、とうとう人形に手を出した  第一章 リア充が爆発するのを見たことないが、俺の髪型が爆発してるのは毎日見てる  中学時代、全くモテることなかった俺は、きっと高校に入れば、全てがリセットされて流れが変わると思っていた。流れが変わるどころではない。俺には魔術がある。中学の時とは違う。俺は魔術師になったのだ。魔術師は現代における貴族のようなものだ。チヤホヤされてしかるべき身分。そう、俺はチヤホヤされるべき魔術師様なのだ。  魔術の素質が見つかったのは、中三の冬休み。妹がブラジャーを買ったという情報を漏れ聞いた俺は、妹の部屋に侵入し物色。見つけたブラジャーを頭に装着してウヒャウヒャと遊んでいたところを、妹に発見されてしまった。妹は怒り狂い「バカ兄!」と俺に殴りかかったが、妹の拳は俺の体には届かなかった。俺と妹の間には透明な壁のようなものができていた。妹は再度俺を殴ろうとしたが無為に終わった。『魔術師に対して一般人は有形力を行使できない』という原理原則を思い出したのか、妹は母親のいるキッチンへ走った。その後検査を受けて土属性の魔術師と判定された俺を、父母は妹と一緒に赤飯で祝った。  魔術協会に魔術師として登録し、師事する師匠を決めると、鮮血のように紅い魔石の宝玉を授与された。  魔術師の素質によって与えられる宝玉の色は異なるという。ちなみに俺の貰った赤系は下の方のランクだそうだ。残念なことだ。  それでも魔術師の端くれとなって、宝玉の輝きと同じくらい、そのときの俺はキラキラと輝いていたし、こんな素敵な宝玉を見るたび、お爺さんにジェルタースオリジナルを与えられた孫みたいに特別な存在なのだと感じ、宝玉にジェルタースという飴の名前をつけさえした。  その後、俺は、中堅どころの魔術高校に滑りこんだ。魔術高校は複数あるが、願書の受付が締め切られていたり、筆記試験が難しすぎたりして、入れたのがそこしかなかった。  入学式を待つばかりの三月中、ペンダントにした紅い宝玉〝ジェルタース〟を眺めながら、限りない妄想に明け暮れていた。 ──美少女たちに囲まれる俺。 「泥ヶ崎くん、魔術師だなんて、かっこいい」「きゃー。素敵」「そんなに見ないで、妊娠しちゃう」そう言われて、「そ、そんなことないよ。ち、ちょっと魔術ができるだけだよ。見ただけで孕ませる魔術はないよ、安心したまえ、デュフフ」前髪をかきあげながら返答す