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作者:なめこ印
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-20(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:いづれ神話の放課後戦争〈ラグナロク〉(5)
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いづれ神話の放課後戦争〈ラグナロク〉5 ―魔眼の王と狂神咆哮― いづれ神話の放ラ課グ後ナ戦ロ争ク5 ─魔眼の王と狂神咆哮─ なめこ印 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 第一章 天華 第二章 雷火の誓い、マリアの誓い 第三章 同族殺しVS異端殺し 終章 Another ─Apollon─  あとがき    序章 「茶番はもういいだろ。俺に手を貸せ國崎、いや──」  俺は言う。  最後の日常を終わらせる言葉を。 「──ギリシャ神話の太陽神、アポロン」 「……何言ってんだよ雷火」  國崎──いや、アポロンは、ははっと笑う。  くだらなさそうに。  人の冗談に相槌を打つように。 「何でたって俺が神様なんて……冗談キツいぜ」 「最初に違和感を覚えたのは、夜の遊園地での戦いだった」  俺はアポロンの言葉を無視し、一方的に話し続ける。 「俺はオシリスにマリアを人質に取られ、不利な状況にあった」 「……」 「だがその窮地を救ったのがアメミットの脳天を穿った一矢だ」 「……」 「アメミットを射殺した金の矢。ゼウスとの密約。そのふたつから、マリアを救ったのはギリシャ神話の神にして、遠矢の神と謳われるアポロンであると推測できた」  しばらく俺の話を黙って聞いていたアポロンは、 「……意味が分かんねぇって」  と、不愉快そうに吐き捨てた。  誰もが神を憎む時代だ。  神と疑われて、気分を害さない人間はいない。  だが、俺は相手の反応を無視する。 「ここで問題なのは、なぜアポロンはマリアを救ったのかということだ」 「……!」  アポロンはピクリと反応する。  俺は続けて言う。 「神話代理戦争の勝敗にマリアの安否など関係ない」  あの時、マリアを助けたかったのは俺の都合だ。  戦争の勝敗とは無関係。  それにアポロンが手を貸す理由はない。 「あるいはマリアを救出することで、俺に憂いなくオシリスを斃させるつもりだった……と考えられなくもないが、それも少し変だ」 「……」 「求めるのが〝オシリスの死〟という結果ならば、アポロンが自分で奴を射殺せばいい。その方が早く、確実だ」 「…