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作者:神野オキナ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-23(小学馆)
价格:¥680 原版
文库:Gagaga文库

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EXMOD 思春期ノ能力者 小学館eBooks〈立ち読み版〉 EXMOD 思春期ノ能力者 神野オキナ イラスト こぞう 目次 序章:Not Take the `A' Train 第一章:Thousand of Silence 第二章:25 or 6 to 7 第三章:Yesterday(is) every more 第四章:Lost Garden 第五章:Attack Waiting Hoping 第六章:You're not Vain 第七章:Break In The Wind 終章:It Never Rains In Southern Call for you あとがき  むかしむかし、あるところに、ふたりのおうじょさまのいるくにと、ひとりのおうじさまがいるくにがありました。  おうじょさまのひとりはとてもあたまがよくて、ちえのおうじょとよばれ、もうひとりはとてもゆうきがありましたから、ゆうきのおうじょとよばれました。  となりのくにのおうじさまは、とてもやさしく、きがよわく、いつもふたりのあとをついてあるいていました。  では、おはなしのはじまり、はじまり。  白い手が伸ばされる。  六月の末、昨日までの大雨がからりと晴れて、夏の始まる、駅のホームへ続く階段。 「マノ、急いで!」  白い手の主である少女が、その手に似合った清楚な声をかけた。 「わかってるよセイ姉!」  少年の手が、走りながらあたふたとネクタイを結ぶ。 「このネクタイってどうも苦手で」 「あとで私が締めてあげるからそのままで走って! あと二五秒で電車が出る」 「いやでも……」 「ふたりとも喋ってないで走れ!」  日焼けした手がそのふたりをせき立てる。  そんな会話をこだまさせて、朝の日差しの中、ふたりの少女とひとりの少年が駆け上っていく。  ローファーを履いた白くて細い脚、日焼けして、カモシカのように引き締まった赤いランニングシューズを履いた脚。先行するふたりに慌ててあたふたと追いついていこうとする、ハイカットスニーカーを履いた足。  三人の足は階段を駆け上りホームを走り、閉まろうとする寸前のドアに飛び込んだ。 「ふぅ…………」  七時一三分の電車になんとか三人は間に合った。  全体的にグリーンで統一されている電車の、唯一色違いの銀の地にグリーンのラインが入った、前か