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作者:海空りく,をん
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-12(SB Creative)
价格:¥600 原版
文库:GA文库
丛书:落第騎士の英雄譚(11)
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落第騎士の英雄譚 落第騎士の英雄譚キャバルリィ11 * * * 海空りく 本書に掲載されているコンテンツの著作権等の知的財産権およびその他すべての権利は、SBクリエイティブ株式会社または正当な権利を有する第三者に帰属します。 本書の内容を権利者の許諾なく複製・複写・翻案・放送・出版・データ配信(送信可能化を含む)などすることはできません。 カバー・口絵 本文イラスト をん CONTENTS 第五章 《落第騎士ワーストワン》VS《紅蓮の荒獅子》!? 第六章 殺戮の夜 第七章 クレーデルラント訪問 第八章 ヴァーミリオンという国家 第九章 カルディア市街戦  シリウス・ヴァーミリオンは悩んでいた。  久しぶりに日本から帰ってきた愛しの娘、ステラ。  彼女の自分を見る目が……なんというか、冷たいのだ。  まるでゴミを見るような目。  話しかけても無視。しつこく話しかけても生返事。  大きくなったらパパのお嫁さんになる! と言ってくれたあのステラがだ。  どうしてこんなことになったのか。  理由はわかりきっている。  全ては……あのガキのせいだ。  クロガネイッキ……!  あの日本人が、留学先で純粋なステラを拐かした。  ステラは奴に騙されているのだ。  だからシリウスはステラを守るため行動を起こした。  王としての権限を使い、一輝を指名手配し、軍隊を差し向けた。  しかしその全ては空振り。  刺客として放ったダンダリオンに至っては懐柔される始末。  おかげで自分の父親としての威厳は地に落ちてしまった。  全く以て情けない。頼りにならない。  ならば──、とシリウスは思う。  もはや誰も頼らない! と。  自分だ。  自分の力で、愛しのステラを、ステラからの信頼を取りもどす!  そのために── 「ええか!? 勝負は《幻想形態》での模擬戦! 一本勝負じゃ!」  シリウスは城の中庭にある訓練用リングの上で、一輝に向かって叫んだ。  一輝と直接戦い、なおかつ勝利する。  圧倒的に。  それこそがシリウスが考えた起死回生の策だった。  彼は確信する。  この日本人に圧勝する自分の姿を見ればステラも思い出すことだろう。  自分の父親こそが、この世界でもっともイケてる男なのだということを。  一方、このシリウスの言葉