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作者:原田宇陀児,津路参汰(ニトロプラス) , 大槻ケンヂ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-22(小学馆)
价格:¥669 原版
文库:Gagaga文库
丛书:新興宗教オモイデ教 外伝(1)
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新興宗教オモイデ教 外伝1 桜月事件~祓除探偵「Z」の冒険~ 小学館eBooks〈立ち読み版〉 新興宗教オモイデ教 外伝1 桜月事件~祓除探偵「Z」の冒険~ 原田宇陀児 監修 大槻ケンヂ イラスト 津路参汰(ニトロプラス) 目次 A.《おもかげ ~今日より近い過去または未来に於ける精神の記録~》 B.《それから ~今日あたりの事件~》 C.《はじまり ~或る出来事~》 .《そして、それから ~要するに今夜の事でも差支えない~》 D.《今日 ~昨夜からみて翌朝より先の日々~》 E.《こゝろ ~多分、今日に近い将来の事~》 外伝かいせつ(大槻ケンヂ) あとがき(原田宇陀児) あとがき(津路参汰) A.《おもかげ ~今日より近い過去または未来に於ける精神の記録~》 『わたしが思うに、この世でもっとも慈悲深いことは、人間が脳裡にあるものすべてを関連づけられずにいることだろう』 ──H・P・L  この世界に、人間は可塑性を持たないコワレモノであると知る者は、果して、どれほどいる事だろう? 只、それが多数派でない事は確かだ。  桜月常逸はその少数派側の人間である。  桜月常逸は常に孤独の内にあった。が、孤独は、桜月常逸が「最強」の域から退かずにいられる最大の援軍となっている。桜月常逸は己の意識を他と融合させるを決して良しとしない。不確かな融合は意識を濁らせる。  意識は常に澄んでいなければならない。濁った意識に意味などない。濁った視覚に、濁った聴覚に、濁った皮膚感覚に、何の意味があるというのか? いったい、何の力が宿るといわれるのか?  意識が澄んでいるという事は、即ち、抜刀している意味に外ならない。 ◇  それだからこそ、拙はこれを繕ってやっているのだな──。 「生命」の冒瀆者の手による「生命」の擁護──それがいったい何を生み出されるだろう? などと問うまでもない、「殺戮」であり「破壊」である。魂の簒奪だ。  自由なる魂などは徒らに「戒律」を害するのみであり、『理』に則らずして「生命」は全う出来ぬのだ。魂よ、閉じよ、ここに「生命」は完成する──! 桜月常逸は右の手刀を天空に垂直に立て、唸り、念じた。宵の薄闇の中に。 ◆  ここは何処なのだろう……? 僕は……?  ああ、亦、曚ヤミの中、桜月常逸の手の内か……。まあ、そうだな……。僕が目を覚ます時とは決ってこの中なのだから……。