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作者:番棚葵,米白粕
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-25(Media Factory)
价格:￥580 原版
文库:MF文库J

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底辺剣士は神獣 むすめ と暮らす 家族で挑む迷宮攻略 底辺剣士は神獣 底辺剣士は神獣と暮らす 家族で挑む迷宮攻略 番棚葵 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。 　CONTENTS 序章 第一章　〈神獣〉の娘たち 第二章　神獣スキルとピクニック 第三章　幻の『神獣装備』 第四章　家族の距離感 第五章　地竜の出現、そして── 終章 序章 「くっ……」 　その冒険者の青年──アード＝グラッサムは、うめき声を上げながら、魔法の灯りが灯るダンジョンの中をよろよろと歩いていた。 　石畳を引きずるようにして進む足にも、石造りの壁に体重を預ける腕にも、あちこちに血がにじんでいる。身につけた皮鎧もところどころが裂け、破けていた。 　傷と疲労に、彼の表情は苦痛を隠しきれなかったが、それは同時にどこか慣れたような達観も示していた。 「今日はいつも以上についてないな、くそ」 　つぶやきながら、通ってきた薄暗い通路をふと振り返る。 　ここに来るまでに、ダンジョンの入り口に立ってから一時間と経っていない。 　その間に色々なことが起きた。 　まずダンジョンに潜った直後、前の様子を見るため『相棒』から少し離れたとたん、いきなりテレポーターの罠に捕まり、見知らぬ場所へと飛ばされ、自分よりはるかにレベルの高い魔物の群れに「ようこそ」と舌なめずりされた。 　慌てて逃げ出したら、今度は「転がってくる大岩」「壁から無数に飛び出してくる矢」「下に剣山を仕込んだ落とし穴」「吹き出してくる硫酸」「飛び出す毒針」ｅｔｃ．──罠という罠のオンパレードに出くわした。 　だが、幸か不幸か、彼はこういった不運に慣れていたので、目の前の凶事に驚くことはあっても、特にパニックになったり、やけを起こしたりすることはなかった。 　ため息を友に、何とか危機を脱し、今歩いているこの道にたどり着いたのである。 「まったく……早くリウナの奴と合流しないとな」 　つぶやきながら、壁にもたれて呼吸を整えた。 　口にしたのは、一緒にダンジョンに潜った相棒の名前だ。今ははぐれているため、気休めに唱えるしか効果がないが。 　短い黒髪の下から吹き出る汗を手の甲でぬぐい、少し鋭くはあるが形の良い目をさらに細めて、向かっている先を見