后退 返回首页
作者:蝸牛くも,神奈月昇
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-12(SB Creative)
价格:¥600 原版
文库:GA文库
丛书:ゴブリンスレイヤー(4)
代购:lumagic.taobao.com
ゴブリンスレイヤー4 ゴブリンスレイヤー4 * * * 蝸牛くも 本書に掲載されているコンテンツの著作権等の知的財産権およびその他すべての権利は、SBクリエイティブ株式会社または正当な権利を有する第三者に帰属します。 本書の内容を権利者の許諾なく複製・複写・翻案・放送・出版・データ配信(送信可能化を含む)などすることはできません。 カバー・口絵 本文イラスト 神奈月昇 Contents 第1章 『新米戦士と見習聖女のお話』 第2章 『ある男の子のお話』 第3章 『酒場の女給のお話』 第4章 『ありふれたゴブリンの巣のお話』 第5章 『彼がいない日のお話』 第6章 『悪魔に魅せられし魔宮の滅亡するお話』 第7章 『死人占い師ネクロマンサーさんが手番二回くらいでずんばらりされた後のお話』 第8章 『妖精弓手エルフのぐだぐだとした休日のお話』 第9章 『三人の数ヶ月くらい前のお話』 第10章 『往って帰って来たお話』  星の輝き一つ。天に燃える陽光の一束。  糸の色一つ。織り上げられた布の一筋。  雨の粒一つ。大海を満たす波濤の一滴。  冒険者の傷跡一つ。英雄叙事詩の一篇。  千の千乗、万の万倍、重ねた高さは山河を越える。  転がる骰子サイコロに関わらず、かくして世界は紡がれる。  ひゅんと安っぽい剣が瘴気ごと空を切って、まるまる太った巨大鼠ジャイアント・ラットが跳び掛かってきた。 「う、わぁっ!?」  汚らしく黄ばんだ前歯は鋭く尖り、喉から漂う腐敗臭を纏った息は、死のイメージを伴う。  圧倒されて後ろへよろめきながらも、とっさに中古の円い皮盾を振り回して叩く。 「GYURI!?」  悲鳴を上げて鼠が地に落ち、されど転げるようにして起き上がる。痛痒ダメージはない。  対して新米戦士は、盾越しにさえ痺れた左手を振って、どうにかこうにか体勢を立て直す。 「ちょっと、なんで追撃しないのよ!」 「手が痛いんだよ!」  背後からは見習聖女の、それでもキンキンと響く鼻声。  彼女は片手に天秤剣を握りしめ、もう片手にランタンを掲げて、思い切り顔をしかめていた。  下水道の気分が悪くなるような甘い腐臭は、たとえ鼻栓をしたとて、どうにもならぬ。  ぬめる足場。すぐ傍を流れる汚水。嚙まれれば痛いだけでは済まない巨大鼠。蠢く害虫。  毎度のこ