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作者:舞阪洸,Necomi
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-11-02(讲谈社)
价格:¥540 原版
文库:讲谈社轻小说文库

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雨音天袮のラノベ作家養成講座 おまえをラノベ作家にしてやろうか! ご利用になるブラウザまたはビューワにより、表示が異なることがあります。 口絵・本文イラスト/necömi デザイン/百足屋ユウコ+たにごめかぶと(ムシカゴグラフィクス) 編集/庄司智  子供の頃から本を読むのが好きではあった。  もちろん少年向けの本だ。あとは少年マンガ。  でも子供の頃は運動や遊びに忙しくて、本の虫というほど読んでいたわけではない。  読書量が増えたのは中学生になってからだった。  きっかけは、ある一冊で、それは星新一の短編集だった。  これまで読んできたどんな本とも違う面白さを感じた。  面白さを感じたというより、ある種の衝撃を受けたといったほうが正確だろうか。  たった数ページの短いお話に、驚きと、驚きと、そして驚きが詰まっていた。  僕は星新一の虜になった。  一冊読み終わると次の本を買い、それを読み終わると、また次の本を買った。  とはいえ、中学生の小遣いには限度がある。それに星新一は古めの作家だから書店に並んでいない本も多く、そういうときは図書館へ通って読んだ。  そうして星新一を読み続けていた僕だが、やがて星新一の本は、ほぼ読破してしまったことに気がついた。そのときの喪失感はなんとも言い難く、ショックでしばらくのあいだ読書を止めてしまったほどだった。  そのショックから立ち直ると、僕は次に夢中になれる本を探した。  次に夢中になったのは平井和正の「ウルフガイシリーズ」だった。  狼男、格好カツコいい。  海外のSFにも手を出してみた。  そして見つけた「レンズマンシリーズ」に夢中になった。  そこからは日本や海外のSFを手当たり次第に読みまくった……となればよかったんだろうけど、そうはならなかった。  高校受験があったからだ。  受験を気にせず読書に耽溺していられるほど僕は楽観的ではなかったし、そこまで成績が優秀でもなかった。凡人は受験のための勉強をするしかないのだ。  受験勉強に精を出したおかげで、僕は無事に志望高校へ入学することができた。  周りには中学の頃からの見知った顔も多く、高校に入ったからといって、何か劇的な変化があったわけではなかった。  そうして一週間ほどが経った頃だったろうか。  もう受験勉強に時間を取られることもなくなったわけで、僕は再び読書を再開しようと、その日