僕の欲望は手に負えない 全3巻
【合本版】
僕の欲望ヒロインは手に負えない
全3巻
天音マサキ
角川スニーカー文庫
目次
僕の欲望は手に負えない
僕の欲望は手に負えない２
僕の欲望は手に負えない３
僕の欲望ヒロインは手に負えない
天音マサキ
角川スニーカー文庫
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本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。
CONTENTS
序章
第一章 出会い×三
第二章 幸せな日々の始まりの日
第三章 彼女たちの性格
第四章 消滅試練
第五章 訊きたい事
第六章 伝えた事
終章
あとがき
序章
ごく普通の家庭に育ったまともな高校生です。とは、残念ながら言えない。
一般人なら引くレベルのスーパーヒーローオタク。それが僕の父だ。父は子供の頃からスーパーヒーローが好きで、家の押入を開ければ、未開封の特撮ヒーローフィギュアが詰め込まれている。鑑定番組に持って行けば相当な金額になると思う。
一般人なら引くレベルの美少女キャラオタク。それが僕の母だ。父同様、押入には美少女キャラのフィギュアがあるが、それだけならまだいい。父よりひどいのは、四十目前で下着が見えそうなミニスカートのコスプレをする事だ。本気で止めてほしい。
そんな両親から生まれた僕の姉妹も、相当にコアなオタクに育っている。
姉は母の趣味を色濃く継承し、美少女キャラをとことん愛している。コスプレをするのは母を見て育ったのだから、しょうがないとしよう。ただ、エロゲーをプレイして「○○ちゃんを××したいよぉ！」とか放送禁止用語を叫ばないでほしい。反応に困る。
妹はＢＬラブすぎて困る。美少年キャラの妄想で終わってればよかったのに。僕と友人から始まり、最終的には僕と父──。思い出すだけで背筋が凍るのでこの辺で。
そんな家族と一緒にいたのだから、僕も当たり前のようにオタクになっている。けれど、四人と違って特定の何かが好きってわけじゃない。
新しいアニメは偏る事なく観るし、ＢＬにも耐性はあるし、激しいバトルを繰り広げるロボットや格好いい男が出るアニメも大好き。巨乳キャラや貧乳キャラ、お姉様キャラだって妹キャラだってすべて愛している。
こんなふうに節操がないから
