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作者:葛西伸哉,さくらねこ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-02-02(Hobby Japan)
价格:¥619 原版
文库:HJ文库
丛书:ヴァンパイア/ロード(2)
代购:lumagic.taobao.com
ヴァンパイア-ロード2 ~君臨するは、終焉の賢王~ (HJ文庫) 目次 序章 第一章 穏やかな日々は息を潜め 第二章 策謀と策動 第三章 剥かれる牙、隠される牙 第四章 BD 第五章 そして聖戦は終わる 終章 あとがき 序章  深夜、広葉樹の葉も大半が落ちた晩秋の山中――麓の街から車で二〇分ほどを要する私道の行き止まりには頑丈なフェンスが張り巡らされ「茂木化学工業私有地・立入禁止」という古びた看板が掲げられている。  山道を登ってきたセダンとコンテナトラックが、一旦ゲートで止められた。 「私だ」 「社長でしたか。失礼いたしました」  自らセダンのハンドルを握る社長の顔を確認し、門に立つ男は軽く一礼した。  レザーに似た黒い材質のジャケットにプロテクター、特殊警棒や銃刀法に触れる刃渡りの大型ナイフまで装備している。地元に根付く平凡な中堅企業の施設を守る警備員とは思えない物々しさだった。 「いや。構わないよ。規則だからね。補充物資を運んできた。通してくれないか?」  四〇がらみの社長が温厚な笑みで告げると、警備員は笑顔でゲートを開いた。口元から覗いた異常に長い犬歯は、人間ではない証。  人の血から力を得て永遠に近い時を生きる魔性――吸血鬼ヴアンパイア。  セダンにトラックが続き、敷地の奥に位置する大きな建物の搬入口にコンテナ後尾が付けられた。兵舎や体育館、倉庫などに用いられる蒲鉾型の施設だ。