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作者:暁なつめ,三嶋くろね
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-28(角川书店)
价格:¥600 原版
文库:角川Sneaker文库
丛书:この素晴らしい世界に祝福を!(10.5)
代购:lumagic.taobao.com
この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ 続·この素晴らしい世界に爆焔を! 我ら、めぐみん盗賊団 この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ 続・この素晴らしい世界に爆焔を! 我ら、めぐみん盗賊団 【電子特別版】 暁 なつめ 角川スニーカー文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 第一話 新鋭の盗賊団 第二話 増殖する盗賊団 第三話 迷走する盗賊団 第四話 襲撃する盗賊団 最終話 逆襲する盗賊団 終章 あとがき 電子書籍特典 盗賊少女、頑張ってます  それはあの人と一緒に行った花火大会の夜だった。  私があの人との約束を果たせなくて、少しだけ落ち込みながらとぼとぼと帰っていた時だった。  アンダインという名の評判の悪い貴族の屋敷。  そこに、見るからに怪しい人達が屋敷を遠巻きに眺めていた。  見覚えのあるその仮面に胸が高鳴る。  なんだろう、私はこんなにもチョロい女だっただろうか。  もっと身持ちの堅いしっかり者のつもりだったのだが……。  私は意を決すると、その二人に話しかけた。 「──あ、あの……。もしかして、そこにいるのは銀髪盗賊団のお二方ではありませんか?」  背後から声をかけられビクリと震えるその人に、気が付けば私は上擦った声で自己紹介をしていた。  口元をニマニマさせる二人に対し、私はずっと気になっていた事を尋ねる。 「お二人が王城に忍び込んだのは、王女様が危険な神器を所持していたため、その身を守ろうと思っての事だったのですか!?」  そんな私の問いかけに。 『ああそうだ。我々は世に言う義賊。普段は庶民の味方だが、それがたとえ王女でも、いたいけな少女が危険に晒されるとあっては見過ごせない。困っている人がいるのなら、そこが貴族の屋敷だろうが王城だろうがどんな場所にでも忍び込む。それが仮面盗賊団だ』  細部は違ったかもしれないが、その人はハッキリとそう言った。 『めぐみんと言ったね? 実は我々は、この屋敷に眠るある物を狙っている。それは人類の未来のために必要な物。盗みという行為は確かに褒められるものではない。だがこれは俺達にとって、たとえ自らの首に賞金を懸けられてでもやらなくてはいけない事なんだ』  強い決意を内に秘めた、なぜか見