后退 返回首页
作者:日暮晶,赤井てら
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-11-19(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库

代购:lumagic.taobao.com
この旅の果ては、約束と救済と嘘の場所 この旅の果ては、約束と救済と嘘の場所 日暮 晶 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  Contents Prologue Episode1 Living Mountain  Chapter1 逆理の世界  Chapter2 回帰の法 Episode2 The capital in White night Chapter1 二人の関係  Chapter2 星の都(昼)  Chapter3 求めた力  Chapter4 みんなの幸せ Epilogue  あとがき Prologue 「はっ、はっ……! くそっ、面倒くせえな!」  とある深い森の奥──ひっそりと佇んでいる、しかし巨大な屋敷の中。  一人の少年が、出口を目指して走っていた。周囲から迫りくるのは、矢に槌、刃物といった、罠としてはありふれたモノ──ばかりではない。  炎に雷、風の刃などといった、常識で考えれば罠には使えないモノまで、壁に仕込まれた紋様から、少年を仕留めようと襲い掛かってくる。  それも当然の話で──なぜなら、ここは魔術師の屋敷なのだ。  罠の中には、殺傷能力こそないが、重力を発生させてこちらの動きを鈍らせる紋様──魔法陣まで存在している。  しかし、魔法陣にばかり気を取られていては、普通の罠に気づかず、引っかかる。  これを仕込んだ人間は、よほど性格が悪いらしい──なぜなら、少年が見た限り、この外へと通じる一本道の通路は、仕込まれている罠の数が膨大すぎて罠にかからない道順が存在しない。侵入する際に、相当数ぶち破ったにもかかわらずだ。  侵入させる気も、生かして返す気もないこの罠の数に、侵入する際は辟易していた少年だったが── 「ここの主がアレだと思えば、なんか納得だよ……っと!」  ぼやきながら、壁の魔法陣から放たれた火球を避ける。  ──罠の数が膨大すぎるとは言っても、侵入者である少年にとっては、それは大した障害にならない。  常人を遥かに超える身体能力と経験値が罠の出どころ、どんな軌道を通るかを一瞬で察知し、体にギリギリ当たらないように避けることができる。  しかし、それは彼