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作者:鏡裕之,ごばん
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-02(Hobby Japan)
价格:¥648 原版
文库:HJ文库
丛书:高1ですが異世界で城主はじめました(10)
代购:lumagic.taobao.com
高1ですが異世界で城主はじめました10 目次 序章 爆乳の伯爵 第一章 使者 第二章 飢餓 第三章 将軍と辺境伯 第四章 虎穴 第五章 テルシェベル城 第六章 フェルキナ伯爵 第七章 派遣せず 第八章 宮殿へ 第九章 高潔の瞳 第十章 失踪 第十一章 看過 第十二章 メティス、訪問 第十三章 吸血鬼 第十四章 ヨアヒムの宣言 第十五章 テルミナス河へ! 第十六章 真の姫君 終章 大河の砂 あとがき 序章 爆乳の伯爵 1  人には、それぞれ持って生まれるものがある。知を持って生まれる者もいる。美を持って生まれる者もいる。凡俗さを持って生まれる者もいる。そして、気品を持って生まれる者もいる。  女は、気品のある、羽飾りのついた帽子をかぶっていた。帽子の下からは漆黒のミディアムヘアが、そして美しい青色の瞳が覗いている。丸みのある鼻頭は、母性的な優しさを湛えている。だが、親愛の情を覚えるには、鋭い、近づきがたい気を放ちすぎていた。怒気を含んだ視線が、まるで襲いかからんとするかのように荒々しい気迫を放っている。  美女は、真紅のロングドレスを着ていた。襟は庶民を威嚇するかのように立っていた。胸元は大きく開いて容赦なく豊満な谷間を見せつけ、ウエストはくびれて男の視線を魅了した後、ヒップへ広がって男を誘ってから長い脚を覆っていた。  フェルキナ・ド・ラレンテ伯爵――それが美女の名前だった。れっきとしたヒュブリデ王国の大貴族である。まるで三色の惑星の環のように首を取り囲んだ、白、黒、金色の三重の真珠のネックレスが、彼女の資産力を示している。珠一つで軽く十ミリ以上の大きさがある。滅多に見ることのない、桁違いに大粒の真珠である。  だが、その豪華なネックレスに負けないほど、白い豊かな乳房が大胆に開いた胸元から覗いて、半身を晒していた。真紅のロングドレスから覗いた乳房は、白乳と呼びたくなるほど白く眩しかった。健康的な明るい肌の下から静脈が透けている。  フェルキナ伯爵の周りには、エリマキトカゲのような派手な襟の高価な服を着て、赤い靴下に爪先の尖った黒い靴を履いた貴族の男たちが五人、集まっていた。フェルキナ伯爵と親しい貴族たちである。ある貴族が重要な報せを手に入れたというので、彼女の城に集まったのだ。  フェルキナ伯爵は、手紙を手にしていた。先日ヒュブリデ王国とピュリス王国