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作者:迷井豆腐,黒銀
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-25(overlap)
价格:¥650 原版
文库:overlap文库
丛书:黒の召喚士(3)
代购:lumagic.taobao.com
黒の召喚士 3 魔獣の軍勢 目次 第一章 新たなる家族 第二章 パワーレベリング 第三章 エルフの里 第四章 宴 特別編 戦闘狂の妹 特別編 十人十色料理対決  ――精霊歌亭・酒場  無事(?)パーズに帰還した翌日の朝、俺達はいつもの酒場で朝食をとっていた。懐かしきクレアさんの手料理だ。焼きたてのパンにコーンスープ、それにサラダとベーコンエッグが加わったバランスの良いメニューである。トラージでは和食中心の食事で大変喜ばしかったが、洋食も良いものだ。日本人ってお得だよね。 「ケルちゃん、トラージの王様に気に入られたんだって? 出世街道まっしぐらだね~」  セラにおかわりのスープを持ってきたクレアさんがニコニコと話し掛けてくる。昨日の今日だというのに、もう知っているのか。 「耳が早いですね。誰に聞いたんです?」 「アンジェちゃんが会う人会う人に広めていたよ。もうパーズの冒険者は皆知っているんじゃないかね。よっぽど嬉しかったんだろうね」  アンジェ……A級に昇格した時もそうだったが、あまり俺が目立つことはしないでほしい……。いや、友達として喜んでくれるのは俺も嬉しいけど。 「トラージに仕える気はありませんよ。気儘に冒険者をやっている方が性にあってます」 「そうかい? まあケルちゃんなら、何をやっても上手くこなしていけそうだけどね」 「買い被り過ぎですよ」  実際にツバキ様から誘われはしたが、今のところその気は一切ない。 「ところでご主人様、本日のご予定は?」 「そういえば、パーズに戻ってから何をするか聞いてなかったわね。ダンジョンにでも行く?」 「帰ってきたばかりだし、今日は休日だ。俺はこれから買い物に行ってくる」 「おや、A級冒険者様のケルちゃんが何を買いに行くんだい? またエフィルちゃんみたいな可愛い奴隷かい?」  澄ました顔で何を言っているんですか、クレアさん。 「そうなのですか?」 「まあ、男のサガじゃな。ワシは責めんよ」 「いやいやいや」  エフィルも騙されるんじゃない。ジェラールもその意見には常々同意するが、今は黙っていてくれ。 「違いますから。俺にはエフィルがいますんで」 「おっと、妬けるね~」 「………」  エフィルの表情は変わらない。が、エルフ耳を少し赤くしてピクピクと動かしている。どうやら喜んでもらえたようだ。 「ふふ