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作者:園生凪,天三月
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-02(讲谈社)
价格:¥416 原版
文库:讲谈社轻小说文库

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友達いらない同盟 ご利用になるブラウザまたはビューワにより、表示が異なることがあります。 口絵・本文イラスト/天三月 デザイン/AFTERGLOW 序章 とも─だち【友達】この相手にならば殺されても仕方ない、許せると思える間柄の人間。友人。  友達の定義についての話。  中学生の頃、同級生の不思議ちゃんが脈絡もなく「友達って何かなあ?」といったことを口にした。六人で机を囲んでいて、俺もその輪の中に入っていた。  なぜ周りから嫌われていた俺が輪に入っているのかというと、授業だからである。確かこれは文化祭の話し合いの席でのことだったはずだ。 「ねえ、友達ってなんだと思う?」不思議ちゃんがもう一度言う。それからこの場にいる一人を見る。「鈴木さんはどう思う?」  話を振られた鈴木さんは、教科書通りともいえる当たり障りのない返答をした。一緒に遊んだり、云々。仲良く話したり、云々。  不思議ちゃんは他のグループメンバーにも友達の定義を問うていく。  そこで俺も友達の定義について考えてみた。  俺にとっての友達とは何か?  するとすぐに答えは出た。  ──こいつになら、まあ、殺されても仕方ない。そう思える相手。  よし。今日から俺は、友達という存在をそこに持っていこう。  不思議ちゃんは五人のグループメンバーに友達の定義について訊き終えた。そして残すところ俺だけとなった。  俺は今考えた定義を話すつもりはなかった。変な奴だと思われるのも嫌だったし、何より説明するのが面倒だったからである。そのため、俺も当たり障りのない返事を用意していた。  しかし不思議ちゃんは、俺にだけ訊かなかった。  そうだった。  俺は嫌われていたのだった。 死ぬべきは誰だ。 一章 ☆ 「新藤も入って」  新藤は俺だ。  今、俺の前にはクラス委員長が立っていた。名前は桐山。目つきの鋭い普通の女子生徒である。  桐山は座っている俺を見下ろしていた。自然、俺は見上げる。場所は教室だ。  ちなみに桐山が俺に入ってと言っているのは、SNSだかメッセージアプリだかのグループ連絡網のことだった。クラスの連絡網があるらしく、それに俺を入れようとしているのだ。  俺は、手に持っていた本をぱたりと閉じる。 「俺、そういうのいいんだ」 「は?」  桐山は顔をしかめた。 「メッセージ