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作者:上総朋大,るろお
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-11-19(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库

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はじめまして世界。 天使と悪魔と始める、終わらない旅 はじめまして世界。 天使と悪魔と始める、終わらない旅 上総朋大 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 第一景 西カルロンクロス地区・レイニィルーイン城 第二景 カルロンクロス地区・アルユトの白原 終章  あとがき    序章  父が僕を置いて旅に出てから、そろそろ1年になる。  母に先立たれた父は、僕にこう言った。どうしてもやる事があるから、旅に出なきゃならない。お前は一人でも平気か、と。僕はその時、妙に子供扱いされたような気がして、僕だって十五歳だ、もう一人でも生きていけると強がったのを憶えてる。  ごつごつした手で僕の頭を撫で、旅立った父の大きな背中は、今でも忘れていない。  その後、父はすぐアークレイ世界遺産保護機構に入り、旅から旅をしているらしい。  そして僕は約1年後、父と同じ決心をして家を出て、前述の組織に入った。  理由は父の事もあったけれど、昔から聞かされていた世界遺産を、この目で見てみたいという好奇心、冒険心が強かったからだろう。  そして結局、僕も父と同じく、この元界アークレイに登録されている世界遺産を巡る旅を始めた。 「デュート様ぁ~~」  その時。僕は女の子に呼ばれた。少々間が抜けている声だが、耳にする者の心を、瞬時に摑む声だった。  声の主は僕の許へ駆けてきて膝に手を置き、前屈みになって肩で息をする。  零れそうなほど、たわわに実った胸の谷間──いや、もうこれは大峡谷と表現すべきだろう──が、僕の目を奪った。 「はあ、はあ、ひっ、酷いじゃないですかっ。置いていかないで下さいよぅ……」  潤んだエメラルドグリーンの瞳が滲む。  そう、僕は一人じゃない。  とはいえ、普通の連れでもなかった。  彼女はアンジュ。僕の旅の連れの一人だ。金髪ストレートの髪の上には白い輪が浮かび、背中には器用に折り畳まれた四枚の翼がある。  アンジュは今のこの元界アークレイでは珍しい【天使】であり、本来彼女の住む世界はここではなく、天界という世界だ。 「ごめんごめん。でもアンジュってば、さっきの町で、珍しい食べ物を見かける度に