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作者:出口きぬごし,るろお
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-02-10(ASCII Media Works)
价格:¥680 原版
文库:电击文库

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ドリームハッカーズ コミュ障たちの現実チートピア  俺の名は、業良犬介。  世界一の脳ブレインハッカーだ。  脳ハックってのは生体インプラントを介して標的の脳に侵入して、脳の管理者ROOT権限を奪うこと。  一度管理者権限を奪っちまえば、その人間のことをフルコントロール──前近代的な表現をすればつまり、奴隷にできるってワケだ。  当然、違法。  脳ハックの黎明期から活躍する俺は、その世界じゃ地獄の三頭犬ケルベロスと呼ばれ、恐れられている、が──  そのときの俺は、まだパルチザンすらインストールしていない、ちっぽけな男子中学生にすぎなかった──  ごく近い未来。  技術革新は、ほぼすべての国民を常時便利なネットワークに繫げたが──  人間社会そのものの不完全さは、いまだ革新される気配がない──  その小綺麗で、薄汚れた、クソッタレな世界の中で──  少年少女たちの毎日は、ハードボイルドだった。  ナメられたら終わり。  ──それが、俺の人生訓だ。  軟弱な人間は、ナメられる。ナメられた人間は、容赦なく、いじめの対象となる。  中学生活は、いつだってハードボイルドだ。  弱さは、誰にも見せられない。人生で最も重要なのは、どんなものにも負けない強タ靭フさだ。  このクソッタレな人間社会で苦しむ弱者たちへ。  俺様が、ささやかな助言を送ろう。  強タ靭フであれ。冷酷であれ。非情であれ。妥協をするな。甘い感情に流されるな。軟弱さを否定しろ。暴力を肯定するんだ。そして、セックスを愛せ。  ──これが人間社会で、ナメられない秘訣だぜ。  とても、そんな強タ靭フな男にはなれない?  わかるぜ。そういう奴には、次善の選択がある。  狂気だ。  アイツは頭が狂っている──そう思わせて、馬鹿野郎どもをビビらせてやるんだ。  俺の豊富な経験から言わせてもらえば、この世に本物の不思議少女なんてものは一人もいない。まったくのゼロだ。  すべては演技。自分はピンキィ星から来た宇宙人だニャン! こんなにも、こんなにも、ぶっ飛んでるんだニャン!  ──とか狂った人間のフリをして、周囲を威嚇しているに過ぎない。  ナメられないという目的のためには、なかなかの手段だと一定の評価は可能だが──個人的には、あまり真似したくはないね。  不思議のレッテルを貼られて社会から隔離されるのは、あくまで次善の