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作者:赤雪トナ,藤ちょこ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-25(overlap)
价格:¥830 原版
文库:overlap文库
丛书:三つの塔の物語(3)
代购:lumagic.taobao.com
三つの塔の物語 3 目次 第一章 「騒動のあとで」 第二章 「遺跡」 第三章 「変身」 第四章 「さらわれた少女」 第五章 「急転」 第六章 「修行の日々」 第七章 「四人にとっての封印戦」 終章 「戦い終えて、今後の行く末」  主犯であるハスロスフが倒れ、パセスホールが動かなかったことで騒動は収まる様子を見せ始め、王都内は郊外よりも先に落ち着く。郊外での戦闘は興奮状態の魔物たちが退くこともせず暴れたせいで収束に時間はかかったが人間側の勝利で終わる。ハスロスフに力を与えられた魔物が、ハスロスフの死を切っ掛けに支配から脱したことで落ち着き、退くことを仲間に指示したことが戦いを決定づけた。  魔物の死体が多かったが、人間の死体も少なくはない戦場で勝利を喜ぶ者もいれば、仲間の死を嘆く者もいる。そしてどうしてこのような戦いが起こったか、疑問を抱く者も当然いた。  その疑問が晴れるのには、魔物の死体処理と人間の遺体回収が終わり、王都がひとまずの落ち着きを見せるまでの時間を必要とした。  イサラたちによって行方を捜されたフーズがどこにいたかというと貴族街だ。一番安全な場所ということで思いついたのはエクストラチャレンジャーズの屋敷だった。平民地区と貴族街を隔てる壁を越えて、屋敷の庭で気絶したところを使用人に発見されたのだ。その使用人がフィスタと一緒にいたフーズのことを覚えていて、屋敷の中に運び入れ保護したのだった。  フーズが目を覚ますとそれを察したか、うつらうつらとしていたフィスタが声をかけてくる。 「フーズ! 大丈夫なの? 顔を殴られた以外に異常は特にはないって話だけど、痛いところやおかしなところはない?」 「……あ、そうか。ここまで避難してきたんだった。大丈夫だよ、動けないけど異常はない」  どうしてここにいるのかすぐに思い出し、フィスタに答える。 「動けないって、それが異常じゃないの! 医者を呼んでくるから待ってて!」  急ぎ立ち上がったフィスタを止めようとフーズは腕を動かそうとして動かせず、声をかける。 「呼ばなくていいよ。これは二日くらい寝れば治るものだから」 「いやに落ち着いているけど、会わなかった三年でたまに動けなくなる病気でも発症したの?」 「話すのは気が進まないんだけど」 「話しなさい」  フィスタの強い口調に、素直に頷いて自身の特殊