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作者:伊達康,紅緒
类型:少年向 日文
出版:2016-12-22(小学馆)
价格:¥0 原版
文库:Gagaga文库

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【期間限定試し読み増量版】友人キャラは大変ですか? 小学館eBooks〈お試し読み増量版〉 友人キャラは大変ですか? 伊達 康 イラスト 紅緒 目次 序章 第一章  友人キャラの正しいあり方 第二章  新ヒロイン登場 第三章  渡る世間はフラグばかり 第四章  真・小林一郎無双 終章 あとがき 序章 「ふう……やれやれ」  消滅していく怪物の骸を見下ろしながら、少年は大きく息をついた。  繁華街から程近い、人気のない月極駐車場。夕闇がゆっくりと侵食を広げる、俗に「逢魔が刻」と呼ばれる時間帯。  そこで少年は、今日も無事に敵を葬った。  この世界に「死と破壊」をもたらさんとする異形から、町を守ってくれた。  ──俺が駆けつけたときには、もう戦闘は終わっていた。  従って、彼がどのように敵を倒したのかは分からない。手から氣の波動でも放ったのか、伝説の剣でも顕現させたのか、はたまた目からビームでも出したのか……興味は尽きないが、俺がそれを知る必要はない。  何故ならそこは、俺の踏み入るべき「領分」ではないから。  何の力も持たない一般人が、みだりに関与してはならないからだ。 (それにしても……いくら突発的に敵が現れたからって、駐車場なんかで戦ってよかったのかな? 車が三台ほど引っくり返ってるけど)  俺がそんな心配をしている間にも、異形の骸はどんどん蒸発を続けていく。  表通りでチラリと見たときは三、四メートルはあったバケモノが、今ではもう漬け物石くらいのドロドロとした固形物になっていた。  怪物というのは、どうして最後に消滅や爆発をしたがるんだろうか。一つの隠蔽工作なんだろうか。まあ人間的には、死体処理の手間が省けて助かるのだけど。 (んじゃ、そろそろ俺も仕事をするか)  やがて異形が完全に消えたのを確認すると、俺は電柱の陰から飛び出して少年へと走った。  つい今しがた来たばかりですよ? という感じをふんだんに演出し、声を裏返しつつ少年の背中に叫ぶ。 「お、おいリューガ! こんなトコにいたのかよ!」 「あ。一郎」  たちまちリューガ少年が振り向き、一瞬だけ「マズい」という表情を浮かべた。  安心しろ。俺は何も知らないし、何も見ていない。そこに異形がいたなんて、夢にも