自重しない元勇者の強くて楽しいニューゲーム
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Contents
第一章 異世界で暮らす
#000.トラック転生
#001.異世界への帰還
#002.朝ちゅん
#003.冒険者ギルドで登録
#004.モーリンという女
#005.家を持とう
第二章 奴隷娘を調教する
#006.奴隷が売ってた
#007.奴隷を持ってしまった
#008.屋敷を掃除する
#009.屋敷で暮らす
#010.奴隷娘を冒険者にする
#011.奴隷娘を戦士でパワーレベリング
#012.奴隷娘改め、戦士娘
第三章 盗賊娘をお持ち帰りにする
#013.盗賊娘にサイフをすられる
#014.盗賊娘を捕まえておしおきをする
#015.盗賊娘を躾けよう
第四章 お供と一緒
#016.元勇者のたのしい授業
#017.お供を連れてダンジョンへ
#018.転職? 進化?
#019.俺の女たち
第五章 旅に出るぞ
#020.これからの目標
#021.ダンジョンで稼ごう
#022.魔法の馬車
第六章 はじめの地
#023.はじめの地
#024.ある夜の騒ぎ
#025.黒幕についての情報
#026.俺のものになるか
#027.成敗
#028.そして終章
ダッシュエックス文庫DIGITAL
自重しない元勇者の強くて楽しいニューゲーム
新木 伸
トラック転生 「はーい。一級管理神エルマリアが承りまーす」
いつの頃からだろう。
俺は、よく夢を見るようになっていた。
それは、自分が〝勇者〟として、この現実世界と違う異世界で生きている夢だった。
その世界での俺は、いまの俺とは違う存在だった。
人々に必要とされ、そして、戦って、戦って、戦い続けていた。
だが、それは、あくまでも、夢――。
はじめはそう思っていた。
しかし毎夜、寝床にはいるたびに夢を見るたびに、いつしか俺は、この現実世界での人生のほうが、幻に思えてくるようになっていた。
現実世界での俺の人生は、取るに足らないものだった。
ブラックバイトと、ブラック企業にすり潰されてゆく毎日が、俺にとっての「現実」だった。
就職に失敗して、アルバイター生活を続け、ようやく定職にありつけたと思ったら、とんだブラック企業だった。
「夢」として垣間見る、別の人生が、俺にと