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作者:七条剛,希望つばめ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-02-13(SB Creative)
价格:¥610 原版
文库:GA文库
丛书:うちの居候が世界を掌握している!(15)
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うちの居候が世界を掌握している!16 うちの居候が世界を掌握している! 16 * * * 七条 剛 本書に掲載されているコンテンツの著作権等の知的財産権およびその他すべての権利は、SBクリエイティブ株式会社または正当な権利を有する第三者に帰属します。 本書の内容を権利者の許諾なく複製・複写・翻案・放送・出版・データ配信(送信可能化を含む)などすることはできません。 カバー・口絵 本文イラスト 希望つばめ Contents. 第一章 みんなでご飯 第二章 日常の中の非日常 第三章 高校受験と彗星と 第四章 うちの家族の物語 終章 それからの序章  図書館の歴史は古い。  ローマ帝国時代、エジプトのアレクサンドリア市に、巨大な図書館があったという記録がある。プトレマイオス一世が建設したその図書館には、十万冊を超える蔵書数があったとされ、歴代の館長には当時名の知られた言語学者などが就任していた。  今では図書館は世界中に存在し、知識を後世に伝える役割を果たしている。その礎を築いた歴代の館長たちもさぞ喜んでいるだろうが、 「うーあー」  本の山を前にして、頭を抱える者が一定数いるのも、また事実だ。  その典型例である桃香は、図書館の机に参考書をばら撒いた状態で、虚ろな目をしながら頭を抱えていた。  対面に座ってシャーペンを動かしていた莉子が、心の底から呆れたような目で姉を見ると、 「姉さん。図書館に来たのは、奇声を上げるためではなく、勉強するためだったと記憶していますが」 「そうなんだけどさ……」  机の上に広げている、国語、社会、理科、英語、そして数学の参考書を順々に見て、桃香が再び頭を抱える。  真哉は流し読みしていた過去問題集を閉じると、隣に座る桃香へ視線を向けた。 「どこか、わからないところでもあるのかな?」 「どこって……全部?」  なにがわからないのかがわからない、と、受験生にあるまじき発言をする。  桃香と反対側の隣席に座っていた愛が、積み上げていた漫画から次の巻を取りつつ嘆息した。 「モモちゃん、一緒に授業受けてたよね? それとも、あれはドッペルゲンガー?」 「授業を受けてたからって、理解できるとは限らないのよ」 「そんなこと自信満々に言われてもねー」  興味なさそうに漫画を読み始める愛をよそに、桃香は物凄く嫌そうな顔で参考書を手に