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作者:駱駝,ブリキ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-02-10(ASCII Media Works)
价格:¥610 原版
文库:电击文库
丛书:俺を好きなのはお前だけかよ(4)
代购:lumagic.taobao.com
俺を好きなのはお前だけかよ(4)  これまで、俺──ジョーロこと如月雨露は、様々な悲劇ベンチに座ってきた。  ある時は幼馴染と生コ徒ス会モ長スから恋のサポートを。ある時はストーカーパンジーから愛の告白を。ある時は親友サンちやんから恋のサポートを。ある時は新聞部員から三股疑惑を。  だが、今回のソレは、これまでの悲劇ベンチを遥かに凌駕する悲劇ベンチだ。  では、朝の食堂で俺は何を言われてしまったのか?  再度、俺の右側に座る小娘にソレを語ってもらうところから、物語を始めていこう。 「大賀先輩と三色院先輩を、恋人同士にするお手伝いをして下さい!」  これである。  マッシュボブの髪型に、可愛らしいリボンと小さな赤い髪留めをつけた小娘。一年生で野球部のマネージャーをつとめる女から、俺はこんなとんでもないことを言われてしまったのだ。  大賀太陽……通称『サンちゃん』と呼ばれる野球部のエース。ガタイがよく明るく元気な性格が売り……だが、時折普段からは想像がつかないような冷静さと残酷さを発揮することあり。  四月にあった事件で一度崩壊してしまった仲をどうにか修復するに至り、今では以前よりも絆を深めた俺の大切な親友だ。  三色院菫子……通称『パンジー』と呼ばれる図書委員。普段は、三つ編み眼鏡にペッタンコな胸部と地味さを持つが、その姿は偽り。実際は、とんでもない巨乳美人。  ただし、そんな外見に騙されてはいけない。性格の悪さは折り紙つき。  俺に嫌がらせと毒舌をかますことを生きがいにしている、最低最悪の女だ。  この二人をくっつけさせようと目論むとは……。  参ったな。これって、本来なら俺が一番介入しちゃならねぇ話だろ……。  なんせ俺は、サンちゃんの気持ちもパンジーの気持ちも、よく分かりすぎている。  今までだって、できる限りその件については触れないようにしてきたんだぞ。  つっても、そんな事情をこの小娘は知らねぇだろうからなぁ。  俺が手伝うことを前提としたような、すっげぇキラキラした目でこっちを見てやがるよ。  つまり、ここからは恒例の説明パートか。ということは、出てくるのは…… 「きっかけは、去年の野球部の皆さんが挑んだ地区大会の決勝戦です!」  はい! 特異点さんも無事通過いたしましたので、続きにいってみよぉー! 「あの時、中学生の私は三塁側スタンドで志望校の西