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作者:上栖綴人,大熊猫介
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-02-02(角川书店)
价格:¥660 原版
文库:角川Sneaker文库
丛书:新妹魔王の契約者(10)
代购:lumagic.taobao.com
新妹魔王の契約者 X 新妹魔王の契約者テスタメントⅩ 上栖綴人 角川スニーカー文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 長い夜の始まり 第1章 その瞳が見据えるもの 第2章 四神の先にあるもの 第3章 主従契約の行く果て 終章 結ばれる者達の誓約  あとがき …──さあ、終わりを始めよう。  序章 長い夜の始まり     1  空が闇色を濃くする深夜。  冬の高地の凍てつくような風が吹き込む場所がある。  勇者の一族の《里》──その長老の屋敷の敷地内に設けられていた『儀式の間』だ。  普段は強固な結界で覆われ、他国を含めた勇者の一族の間でも有数の聖域とされているこの場所は、しかし現在その力や面影を完全に失った状態にあった。  この空間を聖域たらしめていた神器──『四神』を斯波恭一が奪い去ったからだ。  斯波の暴挙を止めようとした刃バ更サラ達との戦闘で、『儀式の間』の壁や天井の一部が激しく損傷してしまっており、鋭利さすら感じられる程に澄み渡った夜気の向こうには無数の星々が美しく瞬く黒色の空が広がっている。  ──初めてこの場所を訪れた者なら、思わず眼を奪われてしまう程の圧巻の光景。  しかし今、聖域の成れの果てと化した『儀式の間』にいる者達の中に、夜空を見上げたりその美しさを想っていられるような者はいない。  あの斯波恭一が、《里》の最奥部に設けられた特殊な座敷牢から脱走。『四神』の内、霊槍『白虎』を除く『朱雀』『青龍』『玄武』の三つと、《バチカン》の審問官にして聖騎士であるセリス・レイドハートの神剣『ゲオルギウス』を奪って姿を消したからだ。  日本の勇者の一族の《里》と《バチカン》との政治的な問題を抱えている最中に起きたこの状況は、およそ考え得る限り──否、想定の範囲外にある最悪の事態だった。  現在、儀式の間にいるのは斯波と実際に相対した東城刃更と滝川八尋。刃更達と斯波の小競り合いで生じた衝撃や轟音によって事態を察知して駆け付けた成瀬澪・野中柚希・野中胡桃の三人。さらに富士・熱田・熊野の三長老と、柚希と胡桃の父親である修哉のほか、《里》の主立った重鎮なども集結しており、日本の