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作者:真代屋秀晃,Nauribon
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-06(ASCII Media Works)
价格:¥630 原版
文库:电击文库
丛书:転職アサシンさん、闇ギルドへようこそ!(2)
代购:lumagic.taobao.com
転職アサシンさん、闇ギルドへようこそ!2    第一話  臨海都市エアノイト。  辺境の地にあるこの街は、魔王軍の侵攻とも縁がなく、必然的に戦いの準備を整える冒険者たちが多く集まってくる。  彼らの拠り所になるのが、冒険者ギルドだ。冒険者たちはギルドに所属することで、いろんなクエストを斡旋してもらい、レベルを上げたり資金を稼いだりする。  エアノイトには、そんな冒険者ギルドが大小さまざまな規模で数十軒ほど存在していた。  冒険者の街──まさにそんな呼称がふさわしいエアノイトの片隅に。  もっとも弱小勢力のギルド、『ジーザス・スプラッタ』があった。 ◇ 「これでよし」  ユウトは両手をパンパンと払って、満足げにギルドの玄関ドアを見た。 『どんな悩み事でも即座に解決。ただし邪悪な依頼を除く! ジーザス・スプラッタ』  ユウトの汚い字で書きなぐった宣伝用の貼り紙だ。  隣のノルンがおずおずと言う。 「あ、あの、こんな手製の貼り紙で、効果があるとは思えませんけど……」 「黙れ。貼るだけならタダなんだから。もう少しここを強調しとくか」  手に持ったペンで、『邪悪な依頼を除く!』の脇に波線を引く。 「じゃ、じゃあ、私も……これで依頼者さん、増えたらいいですね」  言いながらノルンも、遠慮がちにペンを走らせた。瞬く間に、宣伝文を飲み込む構図の禍々しいドクロの絵が完成する。ささっと描いたくせに、やたらとリアルだった。 「余計なことすんじゃねぇ! お前本当に依頼者を増やす気あんのか!?」 「え、で、でも、目立ちますよ……?」  ドクロの絵がな。だいたい依頼募集のチラシにドクロの絵って、どう考えても違うだろ。  ……まあいい。あとでこっそり戻しておこう。  メタルバンドのフライヤーみたいになった貼り紙を放置したまま、玄関ドアを開いてギルドの中に入った。 「すぐに朝食をご用意しますので、しばしお待ちくだされ」  バーカウンターにいる老紳士、ジーザス・スプラッタのゲド支配人が言った。  ジーザス・スプラッタのギルドは三階建て。二階は寝泊まりしているユウトたち所属メンバーの居住区で、一階は喫茶店スペースとなっている。  あと店内にいるのは、カウンターの拭き掃除をしているサーシャ。棒立ちで朝食のにんじんをかじっているベルシーヌの二人。  そして今席を外しているリカレットという幼女と