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作者:スズキヒサシ,瑠奈璃亜
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-25(Media Factory)
价格:￥7517 原版
文库:MF文库J
丛书:魔法戦争(12.5)
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魔法戦争 全12巻 【合本版】 魔法戦争 全12巻 スズキヒサシ 　目次 魔法戦争 魔法戦争Ⅱ 魔法戦争Ⅲ 魔法戦争Ⅳ 魔法戦争Ⅴ 魔法戦争Ⅵ 魔法戦争Ⅶ 魔法戦争Ⅷ 魔法戦争Ⅸ 魔法戦争Ⅹ 魔法戦争Ⅺ 魔法戦争Ⅻ 魔法戦争 スズキヒサシ 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。 　CONTENTS Prologue 第一章　真夏の魔法少女　Magic girl in summer 第二章　崩壊世界と亡霊の先導者　The collapsing world & Ghost trailer 第三章　鏡の向こうのすばる魔法学院　SUBARU Magic school in the mirror 第四章　魔法使いの掟　Wizard's Rule Epilogue Prologue 「兄さん！」 　暗い地下鉄のホームに向かって、階段を駆け下りながら相羽六は叫んだ。 　明かりはどこにも点いていなかったが、彼女の周りはほんのりと淡く照らされている。 　火の玉にも似た光の球体が浮かんでいるためだ。 　黄白色に光ってゆらゆらと揺れている三つの光は、六の動きに合わせて付いてくる。 　呼ばれて振り返った青年は、ホームの中ほどに立ち、同じように周りに三つの光を伴っていた。 　彼の側に浮いている光の玉は青白いため、少し気味悪くさえある。 　六が見慣れていた制服ではなく、白いシャツにジーンズ姿で彼は冷たく見返してきた。 　堅く閉じた口から返事はない。 「兄さん、捜したよ。一緒に帰ろう」 　近づいて彼の腕を取ろうとしたそのとき、六の頰に鋭い痛みが走った。 　気づけば、六は地面に投げ出されていた。 「……に、兄さん……」 　叩かれたことに気づいても、必死に顔を上げ、兄を呼ぶ。 　彼はそれを見て、静かに微笑んだ。 　その蔑むような冷淡な目が、六を怯ませる。 「…………兄さん？」 　それでも、六は手をついて上半身を起こし、ただ兄を見上げた。 　見たこともない酷薄な笑みを作っている兄に、胸が苦しくなる。 　ふいに、彼の嘲笑がゆがみ、不機嫌に顔をしかめた。 　初めて、青年は口を開いた。 「何を泣く