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作者:くしまちみなと,Cuteg , 栗原寛樹(アプリボット)
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-10(ASCII Media Works)
价格:¥600 原版
文库:电击文库

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グリモア~私立グリモワール魔法学園~  Contents 序章 第一章 私立グリモワール魔法学園へようこそ! 第二章 俺は本当に魔法使い? 第三章 絆の魔法 第四章 VS 第五章 決死行 終章 本書(電子版)に掲載されているコンテンツ(ソフトウェア/プログラム/データ/情報を含む)の著作権およびその他の権利は、すべて株式会社KADOKAWAおよび正当な権利を有する第三者に帰属しています。 法律の定めがある場合または権利者の明示的な承諾がある場合を除き、これらのコンテンツを複製・転載、改変・編集、翻案・翻訳、放送・出版、公衆送信(送信可能化を含む)・再配信、販売・頒布、貸与等に使用することはできません。 序章  ──俺は宵闇に包まれかけた空を見上げていた……。  夕暮れ時の早春の農道を、高校二年生の笠置佑也はオンボロの中古スクーターで走っていた。  いや、走っていたはずだった。  運転中、今までに経騒のない異様な心臓の鼓動を感じた佑也は、宵闇に包まれる目の前の田園風景がひどくブレて見えた。鼓動に合わせて景色が歪み、動悸が激しくなり、息切れ、目まいがしてくる。  ハンドルを握る手の感覚が薄れていく。  激しい倦怠感が押し寄せ、視界はサンドストームが混じった奇妙なものに包まれていった。  その瞬間──  周囲は、煙が立ち込める見渡す限りの瓦礫の山に変化していた。  そして、目の前に立っていた少女が、ゆっくりと、スローモーションのように倒れていく。  その顔に見覚えはない。  でも、彼女は優しげでとてもかわいくて、護ってやりたくなるタイプの顔つきをしていた。  ドサリ……と彼女は瓦礫の上に倒れ、転がり、仰向けになって佑也に目を向けた。  二度と瞬きすることがない、ただ虚ろな眼差しを……。 「噓だろ! ちょっと待てよ!」  佑也はそう叫んだはず。  だが言葉は声にならず、激しい衝撃を佑也は背中から感じた。激痛が全身に広がってゆく。  なぜ自分が衝撃を感じたのか? 自分がどうなっているのかもわからない。  まるで、目の前で倒れた少女の痛みをシンクロして感じたかのような気もした。  これは……夢?  今見ている光景が現実のことなのか、それとも単なる夢なのか、佑也には判断できなかった。  やがて世界は暗転し、瓦礫の山の廃墟と美少女の幻影は消え失せた。そしてか