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作者:アロハ座長
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-20(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:Only Sense Online ―オンリーセンス·オンライン―(10.5)
代购:lumagic.taobao.com
Only Sense Online 白銀の女神 2 ―オンリーセンス·オンライン― Only Sense Online 白銀の女神ミユーズ2 ─オンリーセンス・オンライン─ アロハ座長 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 六話 幼獣と満腹度 七話 浮遊大陸と遺跡ダンジョン 八話 検証と撤退戦 九話 幼馴染と月野兎 十話 浴衣と花火と夏祭り  あとがき    六話 幼獣と満腹度  夏休みも後半に差し掛かる中で実施されたOオンリーSセンス・Oオンラインのアップデートとイベント告知。OSO初の公式イベントは、直前まで殆ど情報がないまま当日を迎えていた。 「装備よし! アイテムよし! 準備万端!」  イベント開始直前まで何度も装備を確認する。腰に下げた鞘に収まる片手剣と、全身の要所を守る白銀の軽鎧に身を包み、私は今パーティーメンバーとともに、イベント参加者の集まる広場に居た。 「楽しみだよね! 持ち込みアイテムの制限あり! 短期間でレベルアップが可能! どんなイベントだろう?」 「楽しみですけど、ミュウさん、もう少し落ち着きましょう」  赤を基調とした服と鎧姿のルカちゃんが、自身の装備を確認しつつ私を窘めてくるが、それでもこのワクワク感は収まらない。 「もう、ミュウちゃんは、相変わらずだなぁ。ボクとトビちゃんを見てみなよ。静かに始まりの時を待ってるよ」 「…………」  小さい体で胸を張るヒノちゃんとその隣に無言で立っているトビちゃんに目を向けると、トビちゃんの様子が少しおかしい気がする。 「トビちゃん? どうしたの?」  私の視線に、やはりトビちゃんの様子がおかしいことに気が付いたヒノちゃんが、トビちゃんの目の前で手を振ってみるが、反応がない。私が覗き込むようにしてトビちゃんの顔を見ると、小さく唇だけが動いていた。 (……大丈夫。大丈夫。怖くないです。大丈夫、大丈夫) 「トビちゃん、怖っ!? そんなに緊張しなくても大丈夫だよ~」 「そうですよ。大丈夫ですから。そんなに緊張しないでください」 「……ううっ、慣れないんです。イベントとか人がいっぱい集まるのは」  今にも泣きそうな顔を上げたトビちゃんが、ルカちゃんの手を握りながら震える声