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作者:柑橘ゆすら,夜ノみつき
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-25(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库
丛书:最強の種族が人間だった件(2)
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最強の種族が人間だった件 2 熊耳少女に迫られています この本は縦書きでレイアウトされています。 CONTENTS  第1話 「とある人間の日常」  第2話 「初めての王都」  第3話 「トラブル発生」  第4話 「リアの魔法講座」  第5話 「調味料を作ってみよう」  第6話 「籠絡作戦」  第7話 「第二階層 グルメエリア」  第8話 「戦利品」  第9話 「VS吸血鬼」  第10話 「初めての防衛戦」 終章「新しい生活」 おまけ短編「ロゼッタの過去」 ダッシュエックス文庫DIGITAL 最強の種族が人間だった件2 熊耳少女に迫られています 柑橘ゆすら  異世界に召喚されてからどれくらいの日が過ぎただろうか。  とある日の朝。  目を覚ますと、視界に入ったのは先に起きた二人の美少女であった。 「おはようございます。主さま」 「おはよう。リア」  右隣で寝ていた少女の名前はエルフ族のリア。  モデルのようにスラリと伸びた手足と凶悪な胸サイズを併せ持ったパーフェクト美少女である。  何かにつけて有能なリアには、異世界生活のサポートをしてもらっている。 「おはようございます。ヨージさん」 「おはよう。ミレアちゃん」  左隣で寝ている少女の名前は熊人族のミレアちゃん。  年齢は高校生くらいなのだが、大人びた雰囲気を感じる美少女である。  ミレアちゃんは、最近よくアジトに遊びに来るので、今日のようにそのまま泊まっていくことが多かった。 「主さま。さっそくで悪いのですが……」 「ああ。俺はいつでも構わないよ」  異世界アーテルフィアにおいては『人間』であることが最強の条件であった。  この世界の人間は、その気になれば月すらも粉微塵にしてしまうほどの絶大なパワーを有している。  人族の魔力は髪の毛の一本にまで宿っており――。  他者に分け与えることにより、パワーアップを図ることが可能らしい。 「それでは失礼します」  許可を与えるとリアは遠慮がちに俺の唇を求めてくる。  この世界の人間は神聖視される一方で、その絶大な力を悪用しようと企んでいる輩も多い。  そういうわけで俺は、身の安全を守るためにキスという手段も用いて仲間に力を分け与えている。  だからこれはエロい意味ではない。断じて。 「ヨージさん。アタシにも……! アタシにもお願いします……!」