后退 返回首页
作者:上月司,ゆらん
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-02-10(ASCII Media Works)
价格:¥659 原版
文库:电击文库

代购:lumagic.taobao.com
だれがエルフのお嫁さま? 「んっ……は、ぁ……」 「……………………う?」  妙に艶めかしい声に、クルトはまだぼんやりしたまま薄く目を開けた。  部屋の中は真っ暗で、カーテンが閉められているはずの窓からは月明かりも入ってきていない。寝入ったのはかなり遅めで、夜明けまでは五時間もなかったはずで……つまり、寝始めてからそう経ってない。 「んんっ……それ、いいかも……」  ……というか。一人で寝ていたはずなのに、自分以外の声がするのは何故なのか。  しかも、すぐ近くから。恐らくは同じベッドの上からだ。  そして──さっきから右手にある、ずっしりとした、それでいてしっとり吸いつくような柔らかな感触は、果たしてどういうことなのか?  嫌な予感に寝ぼけた頭を急速に覚醒させながら、クルトはつい右手をにぎにぎと動かしてしまい、 「あんっ! それだと、ちょっと強い……」 「え、ぁ? ご、ごめん……」  相手の反応に思わず手を離そうとしたクルトだが、それを止めるように上から手が被さってきた。  そして大きくて柔らかなナニカを押しつけられ、指が埋まって包み込まれそうになる。むにゅにゅん、と頭を蕩けさせる……なんというか、こう、幸せの感触だった。 「ん、許す。じゃ、もっと優しく続きを──」  声と共にぐっと気配が近付いてきて、顔に相手の吐息が当たり、 「──ここにいるのでしょう、ゼナさん!?」  バンッ、と音を立ててドアが開かれて、そこから明かりと共に人影が入り込んでくる。  だがすぐに立ち止まって、どうやらこちらを見て固まっているようだった。  いきなりの光に眩しくて目を瞑りかけたクルトだが、細いシルエットの中でも尖った長い耳で誰なのかが分かり、侵入者の名前を呼ぶ。 「へっ、ティア? なんで──ぇ?」  詰問しようと体を起こしかけたところで、クルトはベッドにいる人物が目に入った。  褐色の肌を大胆に晒し、胸と股間だけ申し訳程度に隠す革を巻いた姿のゼナが、何故か添い寝している。  そしてゼナの、大きく突き出た胸に、クルトの手がバッチリ埋まっていた。しかも革巻きの下から、直接タッチする形で。  ……道理で、とクルトはぼんやり納得する。あんなのに触れていたら、そりゃあ柔らかくて気持ちいい訳だ。 「……って、何で!? どうしてゼナがここにいるんだよ?!」 「えー、いいじゃ