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作者:八薙玉造,内田孝行(gohands)
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-25(Media Factory)
价格:¥580 原版
文库:MF文库J

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ハンドシェイカー ハンドシェイカー 八薙玉造 原案:GoHands 原作:GoHands × Frontier Works × KADOKAWA 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  Contents 序章 結ばれた手 第一章 バベルの啓示 第二章 ハンドシェイカー 第三章 繫いだ手は離さない 第四章 繫いだ手は離せない 第五章 重ねた日常 第六章 大は小を兼ねず 第七章 リア充爆発しろ 第八章 影と影 第九章 シングル=ギア 終章 静かな決意 幕間 手と手と言葉と 序章 結ばれた手  空は夕刻の赤というには色褪せた色をしていた。  くすんだ夕日の下に瓦礫が広がる。  崩れ落ちた校舎と、割れ砕けたガラスの破片。散らばった机や椅子の残骸。  それらが勢いよくはね飛ぶ。  瓦礫の下から姿を現したのは太い鎖だった。  ジャラリジャラリと音を立てながら、鎖は命を持つかのように這い回る。  一本ではない。何十、あるいは百すら超える数の鎖が蠢く。  鉄鎖は淡い光をまとう。  色褪せた夕焼けにも似た赤錆びた色の燐光を散らしながら、校舎の残骸を弾き飛ばし、穿ち、叩き砕いて、のた打ち回る。  瓦礫と鎖の中心に男女の影があった。  いくつもの細い鎖や鋲をあしらった服を着た男は、その腕に鎖の数本を絡みつかせている。  女はその足元に倒れていた。着ているものは男の服に似ているが肌の露出は大きく、短いスカートからは長く白い脚が伸びる。  彼女の身体には、男の鎖が絡みついていた。  鎖は彼女の身体を這いずり回り、服の上から魅力的な肉体に食い込む。 「……あぁ」  女の喉から声が漏れた。清楚さを覚えるその顔立ちとは裏腹に、彼女が漏らす吐息も、鎖に縛られた姿も艶かしい。  鎖で絡み合いながら、男は女の手を乱暴につかんでいた。  男が忌々しげに舌打ちする。  苛立ち混じりに倒れたままの女を踏みにじった。 「……く、うぁぁぁ、あぁ」  苦悶の中に快楽が入り混じる声を上げる女。  だが、男は彼女を一瞥もしない。  憎しみと怒りに満ちた凶暴な眼差しは、真正面を見据えていた。 「クソが……!」  男の奥