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作者:神秋昌史,東西
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-02-02(Hobby Japan)
价格:¥638 原版
文库:HJ文库
丛书:龍と狐のジャイアント·キリング(2)
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龍と狐のジャイアント·キリング 2.空飛ぶ機兵の大胆な墜とし方 (HJ文庫) 目次 序章 龍の行き先 一章 人間の意思力 二章 帝国の科学力 三章 神霊種の努力 四章 想いの原動力 終章 夢の行く末 あとがき 序章 龍の行き先 りゅうのいきさき  たいへんなことになっているのだろうことは、緑宝院紗杜子にもわかった。  シートベルトに巻きつかれたまま、じっと天井を見上げる。飾り気のない、鉄さび色のそれ――頼もしい装甲車のものとわかってはいるが、まるで紙切れのように感じられた。  窓もなく、外をうかがえないものの、振動がない。車は停まっている。  にもかかわらず、激しい轟音だけは間断なく聞こえてきていた。  エンジン音とは明らかに違う、遠く近くで響き渡る爆音が、戦闘によるものであることも紗杜子にはわかった。さらに加えて、もうひとつ。  彼女が最も信頼を寄せる一人が、今、この近くにはいないこと。  自分を安心させに来てはくれないことを思い出し、彼女は強く両手を握りしめた。 「そ……外は、どうなってるんでしょう?」  警護のために同乗している兵士が、わかりません、と硬い声を返す。ヘッドセットを備えている彼には、それなりに情況が届いているはずだ。  わかりませんという答えが、自分の不安をあおらないためなのか。  もしくは、報告だけでは理解できないほどのことが、外では起きているのか―― 『――――!』  響く金属音に、紗杜子は身を震わせた。  装甲車の後部ドアがノックされている。  力いっぱい叩かれている。何度も、何度も。このタイミングで、いったい誰が、なぜ。兵士たちが、車内で短機関銃サブマシンガンを構えた。まさか敵ではあるまいが、いや、しかし。