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作者:豊田巧
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-20(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库

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異世界横断鉄道ルート66 異世界横断鉄道ルート66 豊田 巧 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS A001 グランド・レールロード A002 ウインドエクスプレス A003 見知らぬ土地カデナ A004 彷徨えるリートフェルト鉱山鉄道 A005 世界一速い機関車? A006 困惑のエル・ニド A007 ブレーメンへ  あとがき A001 グランド・レールロード 「よしっ!! ナガサキだ!」  山から続く街道を抜けた俺は、目の前に広がる町並みを見て飛び上がって喜んだ。  カラン、カラン、カラン……。  あまりにも勢いよく飛んだせいで、金属製の長い笛が背中から外れて下へ落ちる。 「おっと」  俺はゆるい坂道を転がっていく笛を慌てて拾う。  立ち上がった俺の前には、小さい頃から憧れていたナガサキの町が広がっていた。  既に日は東シナ平原の向こうへ沈みつつあり、周囲の小高い丘へ向かって折り返しながら続く石畳の道はそんな光を浴びてオレンジに輝く。  ナガサキは広大な東シナ平原の東端に位置し、キュウシュウ海に面した港町だ。  船で東から西へ渡ると二日はかかるキュウシュウ海は「海」と呼ばれているが、水は淡水でありユーラシア海のように塩辛くはない。  そのためにナガサキの町には川魚であるアオイブナの塩焼きを出す店が多く、通りには魚の焼けた香ばしい臭いが漂っていた。  そして、ナガサキは『グランド・レールロード』と呼ばれる、大陸横断鉄道の駅を持つ町でもある。大陸横断鉄道は世界中へと延びており、この世界は列車を乗り継いでいけば、どこへでも行くことが出来るのだ。  駅へと続く石畳みの通りは幅二十メートルほどあり、店前には濃い色の布で造られたひさしが商魂たくましく、前へ前へと張り出されている。  道路にはリザードが牽く荷車が行き交い、物売りの声があちらこちらから聞こえた。  俺はそんな通りを物珍しそうにキョロキョロしながら歩く。  ハッキリ言って田舎者の俺はナガサキはおろか、こんな大きな町は初めて見る。 「やっぱりすごいなぁ、大陸横断鉄道の駅のある町は……」  初めて見る駅