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作者:水野良
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-28(角川书店)
价格:¥3564 原版
文库:角川Sneaker文库
丛书:新ロードス島戦記(7.5)
代购:lumagic.taobao.com
新ロードス島戦記 全7巻 【合本版】 新ロードス島戦記 全7巻 水野 良 角川スニーカー文庫  目次 新ロードス島戦記 序章 炎を継ぐ者 新装版 新ロードス島戦記1 闇の森の魔獣 新装版 新ロードス島戦記2 新生の魔帝国 新ロードス島戦記3 黒翼の邪竜 新ロードス島戦記4 運命の魔船 新ロードス島戦記5 終末の邪教(上) 新ロードス島戦記6 終末の邪教(下) 新ロードス島戦記 序章 炎を継ぐ者 新装版 水野 良 角川スニーカー文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  Contents Ⅰ 炎を継ぐ者 Ⅱ 魔獣の森 Ⅲ 暗黒の島の領主 Ⅳ 生命なき者の王 はじまり ~戴冠式~  あとがき     1  下弦の月が、東の空に淡く輝いていた。  砂漠の夜は、灼熱の昼間が幻想であったかと思わせるほど厳しく冷えこむ。  雲ひとつない空には無数の星々が輝き、見上げると天地が逆転し、虚空へと落ちてしまいそうな錯覚を覚える。  そんな夜空へ、煙が一筋、風にたなびきながら昇っていた。  炎に照らされ、下の方は赤く、昇るにつれて白くなり、やがて闇と混ざりあうように黒く薄くなってゆく。  荼毘の煙だった。  荼毘にふされているのは、ここ〝風と炎の砂漠〟に集落を営む〝炎の部族〟の族長ダレス。オアシスの街ヘヴンを巡る先日の戦いで、命を落とした。  炎の部族の仇敵であるフレイム王国──いや、もうひとつの砂漠の部族〝風の部族〟の使者が、今日の夕刻、この地を訪れて、族長の亡骸を引き渡してくれた。  炎の部族の民の全員が見守るなか、族長の遺体は、積みあげられた薪の上に置かれ、一人の娘によって点火された。  そのとき使われた松明は、今もその娘の手にある。  ナルディアというのが、娘の名前だ。  夜空の色をした瞳が、荼毘の炎を映して、今は赤く染まっている。  漆黒の髪を頭の後ろで布でくくり、背中へと垂らしている。砂漠焼けした肌は小麦色、全体にほっそりとしているが、瘦せているのではなく、引き締まっているという印象を受ける。胸の膨らみはまだ薄く、腰の線もいくぶん硬く感じられた。十代の半ばをすぎた、少女から大人の女性へ