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作者:西野吾郎,布施龍太
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-30(Enter brain)
价格:¥640 原版
文库:Fami通文库

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モンスターハンター クロスソウル モンスターハンター クロスソウル 西野吾郎 電子版 ファミ通文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 序章 第一章 第二章 第三章 第四章 終章 あとがき プロフィール  そよそよと乾いた風が背の低い草や垂らされた旗を揺らし、村を吹き抜けている。  草原の中に並ぶのは、特徴的な丸い屋根を持つ石造りの家々。  またそうした石造りの建物の間を埋めるように、簡単な屋根を持つ木造の店や屋台が多数建ち並んでいる。  遠方へと目を転じれば、青い空と緑の草原の間を縁取るように、雪を冠した灰褐色の山々が地平線の彼方まで延びていく。  ベルナ村はそういう場所だった。  しばらく村の入り口に停まっていた商隊の荷車が走り去っていく。  去って行く商隊に向かって彼女は深く一礼し、見えなくなるまで手を振った。 「ん~~~~……っ! やっと着いたぁ~~っ!」  両手を天に突き上げるようにして身体を反らし、座りっぱなしで丸まっていた背筋を伸ばし、強張った全身を緩める。  ぷはぁ、と大きく息を吐き出して力を抜くと、背負っていた愛用のランス、蛇槍【ナーガ】が肩に掛けた三本の短剣の柄に触れ、軽い金属音を鳴らした。  彼女の名はソニア。ハンター歴二年足らずの新米ハンターだ。  纏うのは、寒冷地方に生息する珍しい虫、毒クモリを中心に多くの虫素材を使用して作られた女性ハンター用の装備、スパイオシリーズ。  目元まで隠れるスパイオテスタから覗く少し疲れた顔には、まだ十七歳という年齢相応の幼さが見えた。 「着きましたニャ~~ッ」  ソニアの隣では、彼女のオトモアイルーが主人と同じように伸びをし、腰をトントンと叩いていた。 「何してんのよ、チッカ。年寄り臭い」 「うニャぁ……着きましたけどニャ、疲れましたのニャ」  ため息交じりに見上げるチッカの声には疲れと微かな抗議が込められていたが、頭をすっぽりと覆うホロロネコマスクのために表情はわからなかった。 「ま、そりゃそうよね」  あたしも疲れたし、とつぶやき、ソニアは首をコキコキと鳴らした。  ベルナ村を目指し、彼女達が旅を始めてからすでに十日以上が過ぎ