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作者:夢野久作
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-22(小学馆)
价格:¥712 原版
文库:Gagaga文库
丛书:脳Rギュル(3)
代购:lumagic.taobao.com
脳Rギュル3 ソラと耳にルルとパラソルにくカゲ 小学館eBooks〈立ち読み版〉 脳Rギュル3 ソラと耳にルルとパラソルに囁くカゲ 佐藤 大 原作 夢野久作 イラスト わんぱく 目次 ソラと耳にルルとパラソルに囁くカゲ ■ 序章序章 ■ 第一章 ■ 第二章 ■ 第三章 ■ 第四章 ■ 第五章 ■ 第六章 ■ 第七章 ■ 第八章 ■ 第九章 ■ 第十章 ■ 第十一章 ■ 第十二章 ■ 第十三章 ■ 第十四章 ■ 第十五章 ■ 第十六章 ■ 第十七章 ■ 第十八章 ■ 第十九章 ■ 第二十章 ■ 第二十一章 ■ 第二十二章 ■ 第二十三章 ■ 終章終章 脳Rギュル設定資料Ⅲ スタッフ・リスト サンプリング・ソース 闇の中に闇があり 又闇がある その核心から 血潮したたる 大詰めの アンチキシヤウの美くしさ 赤いインキの血しほしたたる 一九三○年 夢野久作「猟奇歌」(抄) ソラと耳にルルとパラソルに囁くカゲ ■ 序章序章  ぽかーん、と。  頭の上には、呆気ないほどの青空が広がっていたのだ。  まさに「嵐が通り過ぎたあと」って感じの、秋晴れ。  ベッタリと広がった水色の上に、刷毛でササッと撫でたような白くて薄い雲。こういうのって、なんて言うんだっけ。ほら、受像機テレビのアナウンサーがよく言うじゃん。台風一家。ないしは、タイフーン・ファミリー。きっと絶対、漢字が間違ってるけど、そこは気にしない方向で。 「あー、あー、本日は晴天なり」  誰にも聞こえないように、小さい声でつぶやいてみる。  そんなバカみたいな青空の下、黒い服を着た人たちが、ぞろぞろと広場に集まってくる。  こういう風景って、どっかで見たことあるな。そっか、蟻だ。蟻の行列だ。  茶色い土の上を、ひーこら言いながら、ちょこちょこ歩いていく蟻の群れ。砂糖菓子の欠片とか、小さくちぎれた蟲の死骸をよいしょよいしょと運んでく、あれ。  んでもって、そんな蟻の群れが向かっている先は、白と黒のシマ模様で飾られた白木の祭壇。まわりには、黄色とか白色の花が「これでもか!」っつーくらい、山になってる。ちょっと彩りが足りないかなあ、と思うんだけど、菊とか百合しか飾っちゃいけない決まりらしいので、それはしょうがない。  こんなに悲しいのに、空は晴れている。  空が青すぎ