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作者:えきさいたー,ふーみ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-11-25(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库

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すまん、資金ブーストよりチートなスキル持ってる奴おる? この本は縦書きでレイアウトされています。 Contents Episode.1 俺、要求する Episode.2 俺、転生する Episode.3 俺、貯蓄する Episode.4 俺、到達する Episode.5 俺、奔走する Episode.6 俺、探検する Episode.7 俺、接続する Episode.8 俺、激白する ダッシュエックス文庫DIGITAL すまん、資金ブーストよりチートなスキル持ってる奴おる? えきさいたー  最近即死した。トラックに轢かれて。  その日、俺こと白澤秀人はクタクタになって夜の街を歩いていた。  稼げるバイトがある、という誘い文句に釣られて行ってみた職場では、アルバイトとは名ばかりのタコ部屋一歩手前の重労働環境が待ち受けていた。  俺もあらゆるバイトを経験してきたから分かったが、その業務内容は明らかに労働基準法に中指を立てていた。仔細は省くが、『肉体労働かつ十六時間勤務』というところから、その中身は推察してもらいたい。  もちろん、そんなとこでやってられるわけがない。  なんとか一日でのバックレに成功したが、先に述べたように疲れ切ってしまっていた。  どうにも俺は「稼げる」という言葉に弱い。  これに「一気に」「短期で」なんて冠がつくと大体やられてしまう。  長いフリーター生活で植えつけられたこの性格は一生直んねぇのかな……なんてことを疲れた頭で考えていたのがよくなかったんだろう。  迫り来るヘッドライトの光に、それが目の前を真っ白に覆い尽くすまで気づかなかったくらいなんだから――。  てなわけで、俺は痛みを感じる間もなく死んだ。  まあそれはいいのだが、死後の世界で女神から衝撃の告白を受けた。 「申し訳ありません! お迎えの順番を間違えました!」  どうやら俺はミスって死んだらしい。 「おいおい勘弁してくれ。あと五、六十年は生きられたんだぞ」  さすがにキレる権利があるので文句をつけておいた。 「お詫びといってはなんですが、今すぐに生き返らせてさしあげます」 「いや、それはちょっと待ってくれ」  よくよく考えてみれば生きてても別にいいことなかったな。あのまま日雇いバイトを続けたところでまともな人生が開けているわけがない。  生きるために働く必要があるのに、実際は