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作者:川原礫,Hima
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2017-01-06(ASCII Media Works)
价格:￥590 原版
文库:电击文库
丛书:アクセル·ワールド(21)
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アクセル·ワールド21 ―雪の妖精― 　　　１ 「──《パラダイム・ブレイクダウン》」 　白のレギオンとの領土戦ステージに突如出現した謎のバーストリンカーが、初めて聞く技名とともにペールピンクの光を解き放った瞬間、ハルユキはそれがノーマルな必殺技ではなく心意技──《事象の上書きオーバーライド》によってブレイン・バーストのシステムをねじ曲げる超常の力であることを直感した。 　直後、驚くべき現象が引き起こされた。 　あくまで通常対戦ステージの拡張版である領土戦ステージに、来るはずのない夜明けが訪れ、タイムカウントと自分以外の体力ゲージが消滅したのだ。 　加速世界に於いて、そうなる場所はたった一つしか存在しない。 　無制限中立フィールド。 　遥か離れたビルの屋上に立つ謎のバーストリンカーの心意技によって、領土戦ステージが、無制限中立フィールドへと変化させられた──。 　今日、二〇四七年七月二十日の領土戦争は、ハルユキにとっても、プロミネンスと合併した《第三ネガ・ネビュラス》にとっても決して負けられない戦いだ。白のレギオン《オシラトリ・ユニヴァース》の本拠地である港区第三エリアの支配権を奪い、マッチングリスト遮断特権を消滅させる。その結果リストに加速研究会メンバーの名前が出現すれば、オシラトリと研究会が表裏一体の組織であると証明できる。 　しかしハルユキは、ほんの数秒前まで、ブレイン・バーストの規律とバーストリンカーの矜持に則って正々堂々と戦おうと思っていた。それで攻撃された時しか心意は使ってはならない、という黒クロ雪ユキ姫ヒメの教えを守ろうと決めていた。 　しかし、領土戦の開始からわずか十分が経過したところで、謎のバーストリンカーの心意技が発動したのだ。ネガ・ネビュラス側の仕掛けでは有り得ない。ならば敵の……オシラトリ・ユニヴァースの作戦だと考えるしかない。 　敵が心意技を使った以上、ここからはもう何でもあり。そのつもりで、あらゆる能力を総動員して対応しなければ、取り返しのつかない被害を被る可能性もある。 　──だから、驚いてるヒマがあったら、動け!! 　痺れかけた頭を強引に再起動させ、ハルユキは状況に対応しようとした。 　といっても、闇雲に飛んだり、敵を攻撃しようとしたわけではない。いますべきは情報収集。のんびりあたりを見回している余裕はないが、ハルユキには、恐らくこの戦場で自分