后退 返回首页
作者:川岸殴魚
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-25(小学馆)
价格:¥615 原版
文库:Gagaga文库
丛书:勇者と勇者と勇者と勇者(4)
代购:lumagic.taobao.com
勇者と勇者と勇者と勇者4 小学館eBooks〈立ち読み版〉 勇者と勇者と勇者と勇者 4 川岸殴魚 イラスト すまき俊悟 目次 1「鳥のように自由に。空き巣のように闊達に」 2「それはなにかを吸い取るタイプの踊りだろ!」 3「主にお塩とコショウだよ!」 4「俺が思うに、宝箱ってのは勇者に開けられるために存在しているんだ」 5「めっちゃ、凶暴じゃないですか!」 6「悪いな。実に悪い! なんて悪い薬屋さんなんだ」 7「こんなの食べちゃったら死んじゃうねー!」 終章「私は名義貸し」 あとがき 勇者。 その存在は人類の希望であり、仰ぎ見るカリスマであった。 人類は勇者の活躍に自らの夢を託した。 自らの夢を彼らの冒険に。彼らの偉業に。 しかし人々は忘れている。 自らにも力はあること。 人類の本当の力は知性と協力する力であることを。 人々は自らの内に眠る力を忘れ、勇者に夢中になる。 勇者はその期待を背に世界を巡る。 前人未到の原野。 底知れぬ深淵の洞窟。 行列の絶えない定食屋。 いま四十代女子にブームの最新フィットネス器具。 勇者は世界を巡る。 本来の目的を忘れ、魔王を忘れ。 ──勇者大迷走時代の真っ最中である。  王都アリア。  明るい陽の光が燦々と石畳を照らし、行きかう人々も活気に満ちている。  最近流行りのオープンテラスを備えたカフェもほぼ満席。  客はほぼ若い女性。流行りの服装に流行りのメイク。そしてテーブルには最近流行っているらしい、ベリーと生クリームたっぷりのパンケーキ。なにがおもしろいんだか、弾けるような笑い声をあげている。  ──ルディ・シュミットは勇者である。  ルディはカフェの向かいにある古びた酒場の入り口に腰を下ろし、勇者特有の鋭い観察眼をもって、カフェの様子を観察していた。  流行りのカフェでリア充がなにを楽しんでいようが、基本的に勇者には関係ない。勇者はパンケーキに並ばない。  流行りのカフェでリア充がなにを楽しんでいようが、基本的に勇者には関係ない。  勇者はパンケーキに並ばない。カフェラテも飲まない。飲むとしてもラテアートを一顧だにせず飲み干す。  とはいえ、クエストがどこに転がっているかわからない。パンケーキに夢中になっている女子がガーゴイルに襲われれば勇者の出番だ。できれば襲われてほしい。