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作者:十本スイ,すまき俊悟
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-12-20(富士见书房)
价格:¥620 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:金色の文字使い(9)
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金色の文字使い9 ―勇者四人に巻き込まれたユニークチート― 金色の文字使いワードマスター9 ─勇者四人に巻き込まれたユニークチート─ 十本スイ 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 第一章・至極の一騎打ち 第二章・一進一退の両陣営 第三章・勝者は拳を天に突き上げる 第四章・マタル・デウス 終章  あとがき   序章  ──【人間国・ヴィクトリアス】の王城。  気品と美しさを備えたドレスを着飾っている一人の少女が、城内の慌ただしさを体感し、不安気な様相を見せていた。  どうやら先日行われたはずの和平会談において、相手側である『魔人族』と決裂したとのこと。その際に、国軍の上層部を含め、国王兼少女の父親であるルドルフ・ヴァン・ストラウス・アルクレイアムが行方不明になったと聞いた。  少女の名はリリス。王位継承権を持つ存在だ。そんなリリスだが、今回の会談について詳しくは聞かされていなかった。  ルドルフからは、今日──悲願の一つが達成できる。そう言われており、リリスは会談の成功を祈って待っていたのだ。  彼女が地球という異世界からこの世界──【イデア】に召喚されてから、ずっと懇意にしている四人の勇者たちも、会談での護衛任務として動くと聞いていた。だから今彼らはここにはいない。  会談失敗の報が届き、城へとやって来た貴族の面々たちも、国に在している他の有力者たちに招集をかけて会議室にて話し合っていた。兵士たちの顔も緊張感に包まれ、明らかに焦燥感を顔に浮かべている。  そこで、城の守りを任されていた勇者たちの教育係──国軍第二部隊隊長のウェル・キンブルを視界に捉えたので、すぐさま話しかけるために近づく。  彼もまたリリスの存在に気づき、どこか気まずそうに視線を泳がせている。 「あの、本当なのですか? その……お父様や他の隊長方が行方不明というのは……」 「あ、いえ、その…………はい」  ウェルが言っていいものかどうか悩んでいるような表情を浮かべている。そんなウェルを見て不思議に感じたようでリリスは、首を傾げながら尋ねる。 「な、何か問題でも起こったのですか?」  国王が行方不明という問題以上の問題な