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作者:三河ごーすと,シロタカ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-21(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库
丛书:逆転召喚(2)
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逆転召喚 2 ~裏設定まで知り尽くした異世界に学校ごと召喚されて~ 逆転召喚 ~裏設定まで知り尽くした異世界に学校ごと召喚されて~ この本は縦書きでレイアウトされています。 CONTENTS  目次 序章 麻梨果の懺悔と決意 第 一 章 精霊の国《ガーデン》 幕 間 召喚当時、とある生徒の記憶1 高等部2年・女子(文系) 第 二 章 バーニング鬼ごっこ 幕 間 召喚当時、とある生徒の記憶2 高等部3年・女子(文芸部) 第 三 章 闇の支配者 幕 間 召喚当時、とある生徒の記憶3 高等部2年・男子(帰宅部) 第 四 章 民主主義戦争ゲーム、悪女の資質 終章 エマ先輩の決意 ダッシュエックス文庫DIGITAL 逆転召喚2 ~裏設定まで知り尽くした異世界に学校ごと召喚されて~ 三河ごーすと 序章 麻梨果の懺悔と決意  人間が嫌いだ。  人の努力を嘲笑う人間が嫌いだ。  人が反撃しないと知るや途端に強気になって平気な顔で攻撃してくる人間が嫌いだ。  全員、怪物に食われてしまえ。  誰も彼もわたしの前から消えてしまえ。  もう絶対に誰にも容赦しない。  わたしの敵になる人間はたとえ誰であっても無慈悲にひねり潰してやる。  わたしはそう決意していた。  決意、できているつもりだった。  だけどわたしは先日の《アンティゲーム》で失敗した。  敵以外の何者でもなかったカゲロウに無慈悲な攻撃を加えられなかった。  わたしはわたしが嫌いだ。  強くなれずに余計な同情を抱いて、仲間に迷惑をかけたわたしのことが一番嫌いだ。  初めて人を好きになれるかもしれないと思ったのに。  柏木先輩、彩東先輩、島村先輩にエマ先輩。  異世界に招かれて、この人たちと出会って、わたしは今までの自分を変えようと思ったのに。  見も知らない人間に自己満足の慈悲を向けて、本当に大切にしなければならないはずの柏木先輩たちに迷惑をかけるなんて……本末転倒だ。  ――二度と同じ過ちは犯さない。  今後はもう、自分勝手な判断で仲間に迷惑をかけてはいけない。  それだけじゃない。  わたしはこれからこの償いをしていかなければならないんだ。  他に剣の役割を担える者がいないなら、わたしが剣となろう。  どんなに危険な場所だろうと、危険な相手だろうと、率先して前に出よう。  自分の都合を優先していた部分も、柏木先輩たちのために譲るようにしていこう。  たとえば、能力の使い方。