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作者:猫又ぬこ,U35
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-11-02(Hobby Japan)
价格:¥638 原版
文库:HJ文库
丛书:魔王さまと行く! ワンランク上の異世界ツアー!!(1)
代购:lumagic.taobao.com
魔王さまと行く! ワンランク上の異世界ツアー!! 目次 《 序幕 魔王の策略 》 《 第一幕 襲い来る紅竜 》 《 第二幕 女騎士とオークの因縁 》 《 第三幕 どろどろの縄張り 》 《 第四幕 迷宮に忍び寄る影 》 《 第五幕 臓物喰らいの集う村 》 《 終幕 女騎士の誓い 》 あとがき 《 序幕 魔王の策略 》  魔王城の執務室にて、結城颯馬は手紙とにらめっこしていた。  この世界では珍しい黒い髪に黒い瞳を持つ、穏やかそうな顔立ちをした少年だ。  先ほど颯馬は、とある人物に宛てて手紙を書いた。いまは文面に失礼なところがないか、入念にチェックをしているところだ。 「――颯馬よ、わしに用ってなんじゃ?」  うつむきがちに手紙を読んでいた颯馬は、ふいに聞こえてきた声に顔を上げる。――と、ドアのところに幼女が立っていた。  燃えるような赤髪が目を引く、漆黒のドレスを纏った女の子だ。  あどけない顔立ちをしているものの、鋭く尖った二本のツノと真紅の翼を目にすれば、普通の人間なら一目散に逃げだすだろう。  なぜなら彼女は人類が怖れる魔族――そのなかでも最強種と謳われる紅竜なのだから。 「ちょっとハイドラに読んでほしいものがあってね」  そんな紅竜――ハイドラに、颯馬はのんびりとした口調で話しかけた。 「わしに読んでほしいもの?」  ハイドラは興味津々といった様子で颯馬のもとへ歩み寄る。