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作者:霧山よん,霜月えいと
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-20(富士见书房)
价格:¥660 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:姫騎士はオークにつかまりました。(3)
代购:lumagic.taobao.com
姫騎士はオークにつかまりました。 3 姫騎士はオークにつかまりました。3 霧山よん 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  目次 序章 1章 私の初恋を君にあげる 2章 お見合い狂騒曲 3章 飲んで、縛って、恋をして 4章 ガチ恋男子は笑えない 5章 セイブ・ザ・クイーンの法則 終章  あとがき 序章  社会の歯車になりたい。  いつの頃からか、俺はそう思うようになっていた。だけど、なんでこんな事を考え始めるようになったのかと聞かれると明確な答えは出せない。  勉強をしなくちゃダメ。良い大学に入らなきゃダメ。人並みに恋愛しなきゃダメ。良い会社に就職しなきゃダメ。結婚しないとダメ。子供を作って親を喜ばせないとダメ。  そんな誰かが作った〝普通〟に追いかけ回されて気がつけば、そのレールからはじき飛ばされていた。 「内定決まりました。これから友達とお祝い!」 「今日はかれぴっぴとキャッツランドいくぅ」 「今日は異業種交流会で色んな方と名刺交換。出会いに感謝」  僕は、私は、俺はちゃんとしたレールに乗っかっています。だからこんなに充実した毎日を送ることができています。  だったら今の自分はどうだ。いつか正社員になるために百万エンを貯めるためだけに生活する毎日。それで何かあったらまたウジウジ悩んで、結局堂々巡り。  そんな自分に自信のない俺に就職する資格なんてないし、恋愛する資格もないし、結婚する資格もない。だから不幸せなのが当たり前なんだ。そう当たり前だと思っていた。  でも今俺はひたすらに悩んでいた。  ネット越しに二度と会うことのない同級生の眩しい日常を目の当たりにすること?  違う。  貯金も貯まらず、正社員になることもできず派遣として過ごしていること?  違う。いやもちろんそれも悩みではあるんだけど……。  じゃあ、杏樹にキスされたこと?  そう。俺は今それに対して猛烈に悩んでいる。  いやもちろん、その前にアイドルの女の子が俺の頰にキスしたことも今までの日陰者な日常からは到底考えつかないわけだから、そもそもそれもおかしいんだけど。 「大体キスなんて海外じゃ挨拶みたいなもんでしょ?