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作者:原雷火,米白粕
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-09-21(集英社)
价格:¥600 原版
文库:DashX文库
丛书:魔法学園〈エステリオ〉の管理人(2)
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魔法学園〈エステリオ〉の管理人 2 ~最強勇者だった俺の美少女コーチングライフ~ 魔法学園〈エステリオ〉の管理人 ~最強勇者だった俺の美少女コーチングライフ~ この本は縦書きでレイアウトされています。 CONTENTS 8.プリシラ編 その2 9.フランベル編 その2 10.クリス編 11.交流戦編 終章 番外編1 エクストラ エトセトラ エステリオ 番外編2 思い出の一冊 ダッシュエックス文庫DIGITAL 魔法学園〈エステリオ〉の管理人2 ~最強勇者だった俺の美少女コーチングライフ~ 原 雷火    8.プリシラ編 その2  昼休み直前に、ギリアムに頼まれていた専門書を直接手渡しにいった。  教員室には午前の授業を終えた教員たちが、次々と帰ってきている。  中で待つのも居づらいので廊下に立っていると……。 「おやおや、出来の悪い生徒のように廊下に立っているなんて、どうしたんですか平民の管理人?」  最初からご挨拶だなギリアム。  にんまり笑うと余計に蛇みたいだ。 「頼まれていた本だ。確かに渡したからな」 「おー。貴方でも私の役に立てるんですね。感心感心。ではとっとと立ち去ってください」  俺はじっとギリアムを見据えた。  こいつにお使いを頼まれて襲撃に遭ったのだ。  あの時間、人通りが余計に少なくなるあの書店の立地や環境は、襲撃するのにあまりに条件が良すぎる。 「どうしました? 私の美しい顔に見とれているんですか? そういうことは気持ちが悪いのでやめてください」 「い、いえ……なんでもありません」  ギリアムはまったく意に介さない。  俺が知る限り、ギリアムはポーカーフェイスとはほど遠い男だ。  ちょっとしたことで激昂するし、感情を抑えられる性格ではない。  俺の視線に一切動揺をみせないということは、襲撃は本当にたまたまでギリアムは無関係……か。  ギリアムとこれ以上顔を突き合わせていてもしかたない。 「失礼します」 「ああ、君は本当に失礼な男だよ。心から反省するように」  ギリアムの言葉を背中で聞き流しつつ、俺は昼飯を調達しに購買部へと向かった。  午後の授業も終わり、管理人の業務もつつがなく一段落ついた。  こまめにバラ園の手入れも進めている。施設の損壊といった大きなトラブルにも見舞われなかったので、余裕があった。  魔法武器を作る魔高炉の調子が少し悪いというので、簡単に修理をしたくらいか。  こちらは専門家を呼ばなくても修理できる範囲の故