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作者:海道左近,タイキ
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-11-02(Hobby Japan)
价格:¥638 原版
文库:HJ文库

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Infinite Dendrogram -インフィニット·デンドログラム- 1.可能性の始まり 目次 第零話 〈Infinite Dendrogram〉 第一話 ネメシス 第二話 晩餐と心算 第三話 スタート地点 第四話 〈墓標迷宮〉 第五話 〈超級〉 第六話 猫のお茶会 第七話 Ordeal of Rookies 終章 あとがき 第零話 〈Infinite Dendrogram〉  二〇四三年七月一五日。「無限の系統樹」と銘打たれたVRMMO、〈Infiniteインフイニツト Dendrogramデンドログラム〉は世界各国で同時に発売された。  人がVRMMO――バーチャル・リアリティ・マッシブリー・マルチプレイヤー・オンラインのゲームに夢想した期間は半世紀近くになる。  二〇〇〇年代、VRMMOという題材は漫画やアニメーション、そしてゲームなどの媒体で「夢のゲーム」として取り扱われ始めた。  数々の創作物の中でVRMMOは待ち望まれ、ヘッドセットにより視覚と聴覚の没入感を高めた擬似VRは二〇一〇年代ごろから発表された。  空想の産物でありながら待ち望まれ、発展し、遂には五感全てを網羅してゲーム世界へと入り込む完全なダイブ型VRMMOも、二〇三〇年代から少数ではあるが発売された。少数なのは開発難易度の高さと莫大な開発費から、先進的技術力と資金力のあるメーカーしか手を出せなかったからだ。あるいは手を出しても完成にまで至らなかった。  しかし、完成して世に出た少数も……すぐに落胆された。  創作物などで描かれ続けたVRMMOと異なりリアリティに乏しく、五感は違和感に苛まれ、グラフィックも従来のゲーム機と大差なかった。  そして安全安心の設計を保証しながら、健康を害して病院に運ばれる被害者が続出した。  最初期のダイブ型VRMMOは売上と評判、さらには健康被害者との訴訟でも大敗し、開発会社は倒産した。  このゲームについて当時のあるレビュアーは次の言葉を作品の感想とした。 「『夢のゲーム』は作れたが、『夢』を作ることは出来なかった」、と。  その後もダイブ型VRMMOは開発されたが、成功と言えるゲームは一つも作られなかった。 〈Infinite Dendrogram〉が発売されるまでは。 ◇ 〈Infinite Dendrogram〉は、発売まで不自然なほどに情報が出なかった。  人知れぬまま迎えた発売日に、全