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作者:赤石赫々,Bun150
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-20(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行(9)
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武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行9 武に身を捧げて百と余年。 エルフでやり直す武者修行9 赤石赫々 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  Contents 序章 砂埃に曝されて 第一話 終着点を目指して 第二話 捜査難航中につき 第三話 謎の一団 第四話 『行者』 第五話 空色の姫君 第六話 シャアラ 第七話 笑顔を目指して 第八話 輝石の姫君と紅の少女 第九話 世界を決める戦い 第十話 真なる災いの影 第十一話 怪物の武術 第十二話 はじまりとおわり 第十三話 一つの時代の終章  あとがき    序章 砂埃に曝されて  乾いた砂が舞い上がり、ざらついた風が頰を撫でる。  土地が瘦せているからだろうか、〝ここ〟は随分と埃っぽい──などと考えつつ、私は見上げた視線の高さを平行へと戻す。  そこには、顔の前に拳を構えた青年の姿。  白い髪と赤い瞳は後天的に得た色ではなく、生まれつきのもの。ここでは珍しくもない色だ。  すなわち、魔人である。  喧嘩っ早く、力は一つの特権であると考える、野蛮な──というのは乱暴な言い方であるが、兎も角世界中の人々からあまりいい印象を持たれない人種。  私個人としては彼らを人種というくくりで見たくはないし、魔人といえどもハーフではあるがシェリルの様な良い子も知っている。  魔人の中にも穏やかな者はいるだろうし、心優しい者もいるだろう。暴力を嫌う者もいるかもしれない。  しかし──  魔人の青年が、腕でガードを作りながら、滑るように接近してくる。  滑らかな動きは、それをよく『使い込んで』いると見て取らせた。どうやら単なる腕っ節自慢ではなく、なんらかの技を使うようだ。  好戦的な彼らだからだろう、力を得るための努力は惜しまないという訳だ。粗野に見える青年の風貌からは想像できないほど洗練された技に息を漏らしながら、私は繰り出される拳を観察する。  ブレのない軌道。鋭利でいながらも力強い風音。狙いとは別の所に一瞬だけ投げかけられた視線は、やり取りを力任せでない、一段高度のものとしていた。  視線に隠された本命は、狭い軌道を描き来る、顎への鋭いフック。ス