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作者:羊太郎,三嶋くろね
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-20(富士见书房)
价格:¥600 原版
文库:富士见Fantasia文库
丛书:ロクでなし魔術講師と禁忌教典(7)
代购:lumagic.taobao.com
ロクでなし魔術講師と禁忌教典7 ロクでなし魔術講師と禁忌教典アカシツクレコード7 羊 太郎 富士見ファンタジア文庫 本作品の全部または一部を無断で複製、転載、配信、送信したり、ホームページ上に転載したりすることを禁止します。また、 本作品の内容は、底本発行時の取材・執筆内容に基づきます。  CONTENTS 序章 あの日の憧憬 第一章 壁ドンの宴とその裏側 第二章 祭りの準備 ~それぞれの想いと思惑~ 第三章 社交舞踏会の長い夜 第四章 予期せぬ来訪者、闇に闘う者達 第五章 一つの決着 第六章 終わらない夜 第七章 以心伝心 終章 宴の後で  あとがき 序章 あの日の憧憬  それは、何年前だったか……私がまだ、ほんの小さな女の子だった頃の話です。  お母さん……アリシア七世女王陛下の帝国各地への定期巡幸に連れられて……その視察先の一つ、アルザーノ帝国魔術学院へと立ち寄った時のことでした。 「うわぁ……」  お母さんの手に摑まりながら、私は目の前の光景に目を丸くしました。  天井や壁を飾る、眩く輝くシャンデリア達。  白いテーブルに並ぶ、色とりどりの美味しそうな料理に燦然と煌めく燭台達。  燕尾服に身を包んだ楽奏団が、優雅で楽しげな曲を奏でていて。  思い思いに着飾った学院の生徒達が男女でカップルを組み、曲に合わせて踊っていて。  壁際では、老若男女が気兼ねなく会話に華を咲かせていて。  皆、笑顔で、とても楽しそう。  学院会館の多目的ホールには、なんだか夢のような光景が広がっていたのです。 「ふふっ、驚いた? エルミアナ。『社交舞踏会』っていうの」  華やかな雰囲気に圧倒されている私に、お母さんが教えてくれました。 「この『社交舞踏会』はね、この魔術学院では毎年のように行われる伝統行事なの。かくいう私も、学生時代は立場を忘れてはしゃいだものだわ……ふふっ、懐かしい」 「そうなんだ……お母さんも昔、この舞踏会に参加したんだ……」 「ええ、そうよ。それじゃあ、少し会場を見て回りましょうか? エルミアナ」  私はお母さんに手を引かれ、『社交舞踏会』の会場を回りました。  ……それは、まるで夢のような一時でした。  まるで別世界のように煌びやかに飾られた会場もさることながら……  この『社交舞踏会』では、並行してダンス・コンペも行われ