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作者:渡辺恒彦,Wingheart
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-25(overlap)
价格:¥650 原版
文库:overlap文库
丛书:キミもまた、偽恋(オタク)だとしても。(1.5)
代购:lumagic.taobao.com
キミもまた、偽恋(オタク)だとしても。1〈下〉 目次 序章 ゴールデンウィーク前日 第一章 ゴールデンウィーク、前日の夜 幕間1 調査結果 第二章 同人誌即売会 幕間2 佐竹則武の視力 第三章 リアルとウェブですれ違い 第四章 初デート当日 第五章 デートの夜、それぞれ 終章 長島薫子の独白  四月も末日近くになった本日。  俺、村上政樹は、この一ヶ月ですっかり自分の居場所として定着した、岩下学園一年A組の自席にグッタリと座り込んでいた。 「ふわああ……」 「おお、すげえあくびだな、朝から。ひょっとして、村上寝てないのか?」  前の席に座る友人の安藤茂が、こっちを向いて呆れたような口調でそう言う。  今の俺には、それに反論するのも、億劫でならない。 「いや、寝た。寝たけど……ちょっと遅くまで起きてた。どうせ明日からゴールデンウィークだし……」  それだけ言って、俺は机に突っ伏して目を瞑る。  噓は言っていない。  寝たのが明け方の六時過ぎで実質睡眠時間が、一時間強でも寝たことに間違いないはずだ。 「一人暮らしが羨ましいような、羨ましくないような、だな」  頭の上で安藤が苦笑しているのが気配で分かるが、今の俺には頭どころか、まぶたを持ち上げるのすら億劫だ。 (やっぱ、あれだな。一人暮らしでネトゲを楽しむには、強い意志がないと生活破綻させるわ)  つまり、俺はやめておいた方が無難だということだ。  もっとも、それが分かったところで、止められるような理性があれば、俺はとっくにオタじゃなくなっている。 (昨日は下手に余裕があったのが拙かったよなあ……)  昨晩俺は、日頃より一時間ほど早く、勉強その他のノルマを終えることに成功したのだ。  そこで、約一ヶ月ぶりにオンラインゲームにインしたのだが、結論から言うとこの判断が間違っていた。  うん、そうだ。  オタがゲームをやって、適当なところで止められる訳がねえんだよ。  冷静に自分を見つめ返せば、簡単に出せる結論なんだが、あの場でその判断を下すことは難しかった。  やるべきことを終えて、時間があまっていて、そこにパソコンがあって、制止する人間がいない。こういう状況で、一度ゲームのことを思い出してしまうと、我慢するのはもの凄く難しい。  そして、一度始めてしまえば、後はもうどうにもならない。  最初は、「一時間だ