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作者:七飯宏隆
类型:少年向 书籍样本 日文
出版:2016-10-27(ASCII Media Works)
价格:¥637 原版
文库:电击文库
丛书:タロットの御主人様。(2)
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タロットの御主人様。(2)      第1章 アレから一週間  あれからもう一週間が経った。  あれから、というのはつまり、俺が謎の金髪美幼女アメジスティアの依頼に見事失敗し、〝クロウ・クルアッハの聖隷のタロット〟を盛大にばらまいてしまってから、ということだ。  その二十二枚のタロットカードはどことも知れぬ場所へ飛び去った挙げ句、それぞれ人間に取り憑いて、俺を殺そうとしてるらしい。それが『楽園の占現』という、このタロット特有の占いの仕組みだからなんだそうだ。  正直、平安時代から続く占家に生まれた俺にさえ、クルアッハのタロットについては理解しきれない部分が多い。でも俺の失敗のせいで、タロットに憑かれた二十二人とその周囲に被害が出てるのは紛れもない事実で。 「ま、所詮秋人の占いだしねー。初めから失敗すると思ってたけど」  二十二人のうちの一人である幼なじみの結夏は、こう笑ってくれるけど。 「わ、私、四阿くんには……お、お世話になってますから。気にしませんから!」  同じくタロットに憑かれたクラスメイトの八久住さんだって、こう言ってくれるけど。  甘えるわけにはいかない。  残りのカードはあと二十枚。早くなんとかして捕まえないと。そして、憑かれた人たちを助けないと。それがこの占いを始めてしまった俺の責任で、一人前の占現師として偉大なばーちゃんの跡を継ぐためのケジメってものなんだから。  さらに俺は、タロットを再度封印した結果、俺の『持ち札』となってしまった二人──すなわち〝隠者〟の結夏と〝節制〟の八久住さんを、なんとかしてタロットの呪いから解放しなくちゃいけない。それぞれのカードを封印したことで二人は一見、すっかり元通りになってるように見えるけど、体の中──厳密には体内ってわけじゃないらしいけど──には、まだカードが残ってる。つまり万が一にも俺が死んで封印が解けたら、二人は再びタロットに乗っ取られてしまうわけで。  そんな理由があって、二人とも俺の家に住み込んで俺を守ってくれてるんだけど──いつまでもそんなことをさせてはおけない。だいたい俺自身が耐えられない。不安を押し殺して健気に笑う結夏と八久住さんを見る度に、自分のしでかしてしまったことの重さを思い知らされて、居ても立ってもいられなくなるのだ。しかも、しかもである。もう夏休みも近くて毎日暑いからか、二人とも家にいる時は私